ザスパ草津の背番号10を背負う男、高須洋平。

上のエントリーで触れたとおり、ザスパ草津の背番号10高須洋平が積極的に攻撃に絡み、フロンターレ戦でもゴールをあげる活躍を見せていますが、その背景には今季に賭ける並々ならぬ決意があるようです。朝日新聞群馬県版別刷「朝日ぐんま」の連載コーナー「2005ザスパステーション」2月11日付で詳しく取り上げられました。注目部分をアップ。

●背番号10 すべてを賭ける勝負の年
ハワイキャンプから帰国後の初練習となった6日、ミニゲームで積極的な動きを見せるMF高須洋平の姿があった。声を上げて、ボールを要求する姿勢などは、明らかに昨季とは違う意気込みを感じられた。
オフ明けの先月中旬、「今年は自分なりに体を作ってきましたよ」と教えてくれた。普段はクールを装い、努力していることなどは、あまり話さないだけに少し意外だった。

記事では、高須がザスパ草津発足の02年に水戸ホーリーホックから移籍してきたこと、「背番号10」を背負ってチームを牽引してきたこと、ザスパ草津初公式戦で記念すべき初ゴールを上げたこと、しかし昨季のJFLでは負傷に悩まされ、満足に出場できなかったことが綴られます。

そして昨年末、才能を高く評価していた植木前総監督が退任。守ってくれる人はいなくなった。早い段階で結果を出さなければ、明日はないことは、本人が一番分かっている。高須の水戸時代を知るザスパの島根コーチは「Jリーガーにとって23、24歳という年齢は一つの節目。いいものは持っているのでそれを生かせるかどうかだ」と話す。

高須洋平は1981年6月生まれで今年24歳。島根コーチのいう「一つの節目」にあたります。鹿島アントラーズユース水戸ホーリーホックを経て、ザスパ草津4年目のシーズン。
今季は手塚新監督の指揮のもとで、スタートは横一線となったザスパですが、「昨季に結果を残せなかった高須にとっては開幕までの約1ヶ月間でいかにアピールするかが重要」と記事は書きます。

「こんなことを言うようなキャラじゃないけど、今年は勝負の年。サッカー人生の全てをかけている。『開幕スタメンじゃないと終わり』ぐらいの気持ちでやる。ここまで来たら、人の目とか気にせず、ただひたすら頑張るしかない」。
10番という背番号が一番の輝きを放つ場所は、ピッチ上にほかならない。

1次ハワイ合宿でまずはトップチームに入り、2次宮崎合宿ではJ1相手の練習試合で2ゴールを上げるなど、記事で語られた本人の意気込みがうまくプレーに反映されているようです。この調子で今季はケガなく、3年ぶりのJの舞台でふたたびの活躍を期待したいです。