徳島ヴォルティスはアウェイ水戸で2−1の勝利、谷池キャプテンが今季初出場。

ウチはウチ、ヨソはヨソ。「ヨソの子になりたいよぉ」とか云わないように。徳島新聞3月20日付より。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0320-1.html

徳島ヴォルティス、粘る水戸を2−1 2勝1敗で3位  
J2第3節第1日は19日、各地で5試合を行い、徳島ヴォルティスは水戸と茨城県笠松運動公園陸上競技場(観客2576人)で対戦し、小林と伊藤のゴールで2−1と逃げ切った。通算成績は2勝1敗(勝ち点6)。
徳島は得意とするサイド攻撃から得点して競り勝った。0−0で折り返した後半6分、左サイドからドリブル突破した片岡のセンタリングを、小林が頭で合わせて先制。11分にも左サイドでボールを受けた伊藤が、相手DFをかわして追加点を奪った。
2点目を取った直後にクリアミスから失点したが、石川を中心とした守備陣は、速さのある相手の外国人FWに合わせてけり込んでくるロングボールにも冷静に対応。GK山口の好セーブも光った。

これで2勝1敗、目下3位! スカパー中継を録画し損ねているので、再放送をキチンと見たいと思います。

●結果出せてよかった
巧みな個人技で相手DFをかわし、左足で2点目を決めたトップ下の伊藤。Jリーグ通算202試合目のベテランは「前線でFWと連係して得点に絡むのが自分の仕事。結果が出せてよかった」とほほ笑んだ。ゴール前に飛び出す速さと得点センスは抜群。今季は「10得点、10アシスト」を目標に掲げている。開幕3試合を終え「パスがうまくつながり、自分のところまでボールがよく来るようになった。次節もどん欲にシュートを狙う」ときっぱり。
●「十分渡り合える」
主将の谷池がJリーグデビューを果たした。左足の故障で調整が遅れ、前節まではベンチから声援を送っていた。この日は右のDFでフル出場し「緊張はなかった。スピードも当たりの強さも、十分渡り合える」と自信をつけた様子。
しかし後半、自分のクリアミスが失点につながった。「気持ちにすきがあったのかも。凡ミスで流れが変わることもある。要注意だ」と猛反省。最後に「アウエー連勝以上に欲しいのがホーム初勝利。次の鳥栖戦では徳島の皆さんと喜びを分かち合いたい」と締めくくった。

谷池キャプテンが復帰、Jリーグデビュー。かつてヴィッセル神戸に在籍しながらもJデビューならず「大塚製薬で過ごした4年間で、当時足りなかった部分を鍛えてきた」とインタビューで答えていました。経験と反省と日々の鍛錬が彼をJの舞台に立たせたわけですね。ザスパの選手にも通じる、こういう境遇の選手は自然と応援してしまいます。敷島に来たとき以外は。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0320-2.html

●小林、先制ゴール 片岡が好アシスト  
水戸から移籍した小林が「郷里」で輝いた。後半6分、左サイドからのセンタリングを頭でゴール右隅に決め、2試合連続のゴール。「絶好のタイミングで飛び込めた」。競技場から5分ほどの距離に実家がある小林は「新天地で元気に頑張っているところを見せることができてうれしい」と笑顔で話した。
先取点を演出したのは片岡。大島からのパスを受けるとドリブルで左サイドを駆け上がり、正確なセンタリングを上げた。「体の切れがよく、コバ(小林)の位置もよく見えていた」と片岡。サイドから得点機を築く「必勝パターン」でのゴールは今季初めて。絶妙の連係をみせた2人は「完ぺきに相手DFを崩せた」と胸を張った。

昨季、水戸の得点王だったFW小林が恩返しゴール。実家の距離といい、NFL風味なら「笠松はオレの庭だ」と云うところかも。また「ヴォルティス左の翼」片岡の活躍はJ's GOALでもとり上げられています。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-03/00017365.html

●J2第3節 水戸vs徳島レポート:コンセントレーションの差で徳島が勝利。キープレーヤーは徳島・片岡。
徳島はチャンスらしいチャンスを作るにはいたらず、好調の攻撃陣は沈黙気味。理由としては「前半は徳島・片岡にボールがまわらないようにシフトしケアした(水戸・前田監督)」というように、水戸のゲームプランに徳島の左サイドが完全に機能を失っていた点につきる。
そして後半は、その片岡の機能復活とともに徳島が反撃の狼煙をあげる。まず6分、左サイドを切りくずした片岡から、ボールから離れるようにフリーのポジションを確保した小林に絶妙のセンタリングが通る。「頭に当てるだけで点になりました。ごっつぁんゴールです」と試合後のインタビューで小林は謙遜していたが、あの決定的なポジションを無意識に確保できるあたり、調子の良さを持続していることがうかがわれる。
そして、その5分後、徳島・伊藤の2点目も基点となったのは今日のキープレーヤー・片岡だった。「後半は点を狙いにいっていたのでリスクは承知の上でしたが、片岡選手のスピード、1対1の技術の高さにやられました」と前田監督もゲームを振り返っている。

と云うわけで、すでに各チームに重点警戒されている「ヴォルティスの両翼」片岡・大場コンビ。これからも各チームは要警戒ですね。とくにサイドからのクロスに散々やられているザスパ草津は。昨季は敷島でこの2人を抑えきったのだけどなー。