J2第5節、ザスパ草津vs徳島ヴォルティス プレビューあれこれ。

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まずは徳島新聞4月1日付より。http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0401.html

●注目の相手と対決 2日に草津戦、セットプレーの精度確認
徳島ヴォルティスは第5節、草津と対戦する。草津は現在、勝ち点がなく、12チーム中最下位だが、徳島とともに今季からJ2に昇格しただけに対決が注目される。徳島の選手は31日、「絶対に負けられない相手」と、徳島市川内町の大塚製薬グラウンドで熱のこもった練習をした。
右ひざを治療中のFW林を除く24人は、先発予定組と控え組に分かれて20分ハーフの紅白戦を行った。攻撃陣は、球を奪った後に動き出すタイミングや中盤でのパス回しをチェック。守備陣は前節、失点を招いたセットプレーからのこぼれ球に素早く反応するよう努めていた。
田中監督は「4連敗中の草津は、ホームで初白星を飾ろうと躍起になってくるだろう。プレーでも気持ちでも受け身にならず、しっかりパスをつないでチャンスをつくりたい」と話していた。

セットプレーの精度、守備の確認ですか。ザスパも前節にセットプレーで失点こそなかったものの、フリーで撃たせる場面が2回ほどあったので、注意してもらいたいところです。
JFL得点王&MVPだった林威宏の復帰は今季後半になってしまいそうですが、ヴォルティスの他ケガ人や調整中のメンバーは順番に復帰してきていますね。こちとら順番にケガ人が増えてますが。6月までは戦力層の面では我慢の日々が続きそうです。

●完封狙い走り続ける
「守備の連係は万全。開幕戦以来の完封を目指す」と話すのは、左サイドバックの谷奥。前節、セットプレー絡みで2失点し、今週はその対応策を反復練習した。「競った後、もう一度しっかりマークを確認するようしたため、波状攻撃に対応できるようになった」
昨季、草津に敗れた試合では、2度の警告で前半終了間際に退場した悔しい思い出がある。「あの時は相手に数的優位を与え、チームに迷惑を掛けた。今回は90分間走り続け、相手FWを自由にさせない」と燃えている。

JFL後期第12節のザスパ草津大塚製薬戦はJFLレコードの13,743人の観客が集まり、両チームとも頑張った白熱の試合でしたが、ある意味で有名な恩氏主審の不明瞭ジャッジでアヤがついた面もありました。あの時自分は「今度は恩氏抜きで」と書きましたが、ついに恩氏主審抜きで対戦の日が来ましたね。今日の主審は大丈夫なのか。続いて地元紙上毛新聞3月31日付より。

●わくわくザスパ
今季からJ2入りした2つのクラブが戦績で明暗を分けている。昨季JFLを連覇した徳島ボルティス(旧・大塚製薬)と、3位のザスパ草津。J2開幕から4節を終え、徳島は2勝1分け1敗、勝ち点7で4位につけている。一方、ザスパはいまだ勝ち星がなく、4連敗で勝ち点0。リーグ最下位に低迷している。
明と暗が分かれる新戦力が次節2日に前橋・県営サッカーラグビー場で対戦する。昨季、両雄のJFLでの対決は2度。ザスパは前期のアウエーで負け、後期のホームで雪辱している。
徳島は第2節で湘南ベルマーレに2−3で競り負けたが、自慢の攻撃力で勝ち点をもぎとってきた。4試合で得点9、失点6。前節のサガン鳥栖戦は2点の先行を許したが、しぶとく引き分けに持ち込んだ。
ザスパは4試合で得点1、失点11。ここまで守りの立て直しが叫ばれてきたが、前節の横浜FC戦は0−1。連敗脱出はならなかったものの、前途に光明を見いだした。試合後、鳥居塚伸人主将から手応えを感じ始めた様子がうかがえた。「ある程度見えてきた。あとはプレーの精度を上げていくだけ」…。
けが人も抱え、戦術やフォーメーションなど、初の勝ち点、初白星へ試行錯誤が続くザスパ。ステップアップした舞台で3度目の対戦となる2日の戦いで浮上のきっかけをつかめるか。

やはり両紙とも「同期昇格対決」「ここまでの明暗」をクローズアップしてとりあげてますね。また初参戦チーム同士の対決であり、かつ3度目の対戦に過ぎないので、試合展開や予想がしづらいところもあるのかもしれません。これはJ's GOALのプレビューも同様なのですが、このプレビューを元に、「徳島ヴォルティスの示す、企業サッカー部母体のJ加盟モデル」と「ザスパ草津が見せる『目指せJ』クラブの厳しさ」をエントリーしたいと思います。中長期チーム構想の観点で見れば、単純に「明暗を分けている」なんて表現では済まされないマネージメントも見えます。