九州リーグ開幕、ロッソ熊本は13得点1失点の圧勝で連勝スタート。

ニッカン九州版4月11日付より。
http://www.nikkan-kyusyu.com/cgi-bin/vi/view.cgi?id=1113222067&jl=kl

●九州リーグ第1節 2005年4月9日(12:00/宮崎県運動公園サッカー場
ロッソ熊本 7−1 三菱重工長崎
得点 熊本:鎌田・山口・高部2・首藤2・遠藤 三菱長崎:長岡
●九州リーグ第2節 2005年4月10日(14:00/宮崎県運動公園サッカー場
サン宮崎 0−6 ロッソ熊本
得点 熊本:内林2・山口・鎌田・関2

2試合で13得点1失点。JFLのチームでも、ここまで圧勝できるかどうか。ロッソの実力恐るべし、ですね。

ロッソ熊本6発快勝!首位発進!
池谷監督:計算通り、(開幕)2試合で勝ち点6を取れて満足です。周りに期待されていたゴールも取れた。相手がどうこうより、自分たちが意図することを形にできるかが重要だった。サイドの崩しや(FWに対する)追い越しなどのテーマがかなりできた。
昨年途中までJ1柏を率いた指揮官の目はスコアではなく内容を追っていた。この日は、サイド突破という4−4−2システムの特徴をFWと中盤の連動で十分に引き出した。ボール保有者の周りで2、3人が動き出し、スペースを生んでスペースへ走るという、理想形を表現。守っても相手のシュートを1本に抑え、今季初完封。異例の全員プロ契約というロッソが〝異次元サッカー〟で圧倒した。
今季運営費の1億5000万円はKyuリーグでは破格で、プレミアリーグ屈指の資金を持つマンUのような存在だ。熊本県内の50社がスポンサーとして支え、今月下旬には1口3000円で後援会員も募集する。県民から幅広く支えてもらい、Jへの階段を上る地域密着クラブを目指している。2試合で13得点を奪っての連勝スタート。「いい形で熊本に戻ることができる」。池谷監督の頭の中は次戦、初のホーム試合へと切り替わった。

九州リーグでの圧勝が目的ではなく、JFLへJへと進んでいことが目標ですからね。上位カテゴリーで通用するサッカーの構築を池谷監督は目指されているのでしょう。昨季の上位チームであるヴォルカかニューウェーブ、最大仮想敵であろうFC琉球との対戦が注目です。

今後の展望については、朝日新聞4月12日付で「今春に再スタートしたサッカーチーム」として国士舘大学サッカー部とLリーグ東京電力と一緒に取り上げられています。

ロッソ熊本 全24選手とプロ契約 J2狙い運営費増
NTT西日本熊本からアルエット熊本と改称して活動していたクラブチームが前身。チームを引き継ぐ形で、監督、選手を層入れ替えし、名称も変更した。
今季の運営費は約1億5千万円。地域リーグでは異例ともいえる資金をつぎ込む。地元経済界や自治体も協力し、昨年12月に運営会社を設立。06年はJFLで運営費3億円、07年はJ2で6億円と、明確な青写真を描く。
9日に開幕した九州リーグでは7−1、6−0と連勝し、JFL昇格に向けて好発進した。「最低でも優勝。勝負をかけてます」とクラブ関係者。熊本の意気込みは高い。

毎年毎年、運営費が倍額に上がっていくのは運営会社としては相当大変だと思いますが、頑張って欲しいです。そんなロッソ熊本が「九州のマンU」かどうかはともかく、選手全員がプロ契約という環境を整えたフロントと、それを支える熊本県の方々の熱意がもたらした圧勝でもありますね。