J2第6節。徳島ヴォルティスは強豪モンテディオ山形と1−1のドロー。あるいはノリヲ イズ バック。

まずは徳島新聞4月10日付より。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0410-1.html
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0410-2.html

ヴォルティス、山形とドロー J2、GK高橋が好セーブ連発  
徳島ヴォルティスは鳴門陸上競技場(観客4086人)で4位の山形と対戦。前半4分、羽地が先制ゴールしたものの、34分に追いつかれて1−1で引き分け、2勝2分け2敗(勝ち点8)で、7位と順位を1つ下げた。
徳島は試合開始早々に先制したが、追加点が奪えず引き分けた。前半から守りに重点を置き、攻撃はロングボールを放り込む作戦。4分、片岡が中盤で奪ったボールを羽地が受け、相手DF3人をドリブルでかわし左足で得点。34分に追いつかれたが、同点で折り返した。
後半は相手に細かくつながれ、押され気味の展開。途中から小林、田中ら攻撃型の選手を投入したが、うまく得点機がつくれなかった。1点は許したが、GK高橋が随所でファインプレーを披露。小峯らDF陣の守りは粘り強かった
●GK高橋、抜群の集中力で危機救う  
ファインセーブを連発し、チーム連敗の危機を救った高橋。身長181センチのGKが、この日はさらに大きく見えた。試合後、「自分の持っているものは出せた」と納得の表情を浮かべた。

「大きく見えた」のは、公式の選手紹介(http://www.vortis.jp/player/30.html)が未だに「身長:181m」だからでは(笑)。アップ当初から気づいてたのですが、そのうち修正するだろうと思い、触れずに今日まで。しかし、まだそのまま。(笑)

J1で18試合、J2で102試合の出場経験を持つ34歳は、2月にチリのチームから移籍。全試合にフル出場していた山口が前節の草津戦で負傷し、出番が回ってきた。「いつでも出られるよう準備していた」というだけあって、随所に抜群の集中力と機敏な動きを見せた。

正GKの川北といい、セカンドの山口といい、敷島・草津戦での負傷はなにか申し訳ない感じ。故意でもなんでもないのだけど。

1点リードの前半19分、PKを奪われてピンチを迎えた。両手を大きく広げ、相手を威圧。球はクロスバーではね、ネットを揺らすことはなかった。「運がよかったが、相手の動きは読めていた」
前半34分、相手のスーパーゴールで同点に追いつかれたものの、後半13分と35分には、至近距離からの決定的なシュートをパンチングなどでゴールの外へはじき出した。さらに、チームは後半だけで7本のコーナーキックを許したが、こぼれ球への「集中」を守備陣に大声で指示した。
田中監督が「一番の殊勲者」とたたえた高橋。一瞬の気の緩みを突いてくるJチームの厳しさを知る守護神は「今日は全員が集中していた。勝ち点を取るには集中を持続させること」と話した。

苦労人でもある選手がふたたびJのピッチで活躍するのは、どこのチームの選手でもうれしいもの。ノリヲ様は徳島ヴォルティスに期待・必要とされた理由に、存分に応えましたね。J's GOALでは。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-04/00018021.html

●J2第6節 徳島vs山形:スタジアムに響く「ノリヲ」コール。高橋範夫、鮮やかに復活

試合前に配られたメンバー表を見て、驚きの声を上げた記者は私だけではなかった。そこには、先発メンバーとして高橋範夫(徳島)の名前が記されていた。一度はどん底を経験した男がJリーグに帰ってきた。期待していた先発出場が実現すると、今度はそのプレーが気になってくる。試合前に声援を受けながら練習に汗を流す高橋を見ていると、キックオフの時間が待ち遠しかった。
佐々木が中央を自由に動く事で、徳島は何度かのピンチに陥った。決定的な場面の連続に沸き返るスタジアム。しかしそこで徳島を勇気づけたのが、高橋範だった。例えば後半59分のチッコのシュートを反応するどくはじき出すと、79分にも途中交代の高橋健二の強烈なダイレクトシュートを止めて見せた。見事なシュートを止められた高橋健は「(高橋範が)仙台時代からいつも止められてるんだよな」とぼやいた。その一方で田中監督は「思った以上に落ちついてやっていたと思います。思っていた以上のプレーをやってくれた。彼のおかげで何点か救われたところもありますんで、今日の一番の殊勲者じゃないかと思います」と高橋範を絶賛した。
監督から最大級の賛辞を受けた高橋範はどん底からはい上がってきた自身のプレー歴を投影しつつ「当時(トライアウトの時)はプレーする場を求めて必死でやっていた。ここに入ってプレーする機会を求めていたし、プレーできたら一生懸命に試合をやった。これを継続していかなければダメだと思う。とりあえずは目標は達成できましたが、次がある」と久しぶりに立ったJ2のピッチの感触を、浮かれることなく振り返っている。
共に勝ち点3がほしい試合だったのは、試合後の選手の表情から明らかだった。そんな試合ではあったが、見所は多かった。そしてそんな試合の中でも特筆すべき出来事は高橋範の復活だと思う。レギュラーポジションは安泰ではないだろうが、彼のこれからの努力を見守りたい。

誰からも愛されるキャラクターと必死のプレー。その姿勢で多くの人々の共感を得ている稀有なプレイヤーですよね。これからも北は北海道、南は九州、佐賀・福岡まで、日本中のノーリガンを(;´Д`)ハァハァさせてほしいですね。