九州リーグ第3節。FC琉球はホーム開幕戦で、今季同時昇格のV・ファーレン長崎相手に2−0で勝利。観客数は3000人超え。

沖縄インターネット情報局4月24日付より。
http://www.onb.jp/fcryukyu/news.html#20050424

●九州リーグ 第3節も快勝で開幕3連勝
4月24日にホームである沖縄県北谷公園陸上競技場で行われた第3節、相手は同じく2連勝中のV(ヴィ)・ファーレン長崎。今年1月の各県決勝トーナメントの決勝戦の時は琉球の勝利となったが、今回はどうだったか。
前半22分 、関が倒されて得たフリーキックをリカルドが綺麗に決めた。そこからも攻め続けたが得点にならない。チャンスは後半37分に、松原からのロングクロスを胸でトラップした関が、DFをかわしてシュート。決定的な2点目をゴールした。

リンク先で、長編の動画ムービーで試合の模様が観られます。一方のV・ファーレン長崎について長崎新聞4月25日付は。
http://www.nagasaki-np.co.jp/sports/soccer/2005/kiji/46.html

●V・ファーレン初黒星
今季昇格した2チームの対戦となったFC琉球−V・ファーレン長崎。V・ファーレンは序盤から、早めに2トップの松浦、松本へボールを送って展開するシンプルな攻撃を仕掛けた。松浦の積極的なミドルシュートや、MF原田のセットプレーなどから何度か好機を迎えたが得点に結びつかない。前半22分、琉球MF比嘉に直接FKをゴール左隅に決められ先制を許した。後半25分にスピードのあるMF小嶺を投入。打開を図るが、逆に37分、琉球FW関が追加点。V・ファーレンは44分、CKをDF税所が頭で合わせるなど最後まで攻めたがゴールを割れなかった。

九州リーグ注目の「今季昇格組&目指せJ」同士、そして2連勝同士の対決はホームのFC琉球が勝利。県リーグ決勝大会の完敗から考えれば0−2のスコアからは、V・ファーレン長崎がキチンと強化されていることが判りますね。次節は、いよいよホーム開幕戦です。
FC琉球はこれで開幕3連勝。今季昇格チームとはいえ、実力に裏打ちされた結果を出していますね。QAB琉球朝日放送のニュースでも試合とFC琉球について詳細が報じられています。
http://www.qab.co.jp/01nw/05-04-25/index6.html

●ザ・スポーツ FC琉球 創部2年で3,000人の訳は?!
2年後の2007年にJリーグ入りを目指しているFC琉球ですが、昨日は、沖縄のサッカーの試合で過去にもあまり例がない3000人を超えるファンが集まり、熱気に包まれる中、その声援に応える試合を見せてくれました。その人気の裏側には、選手と、サポーターをつなぐフロント側の活躍もありました。

FC琉球、ホーム開幕戦で観客3000人を集めますか。3000〜4000人の集客は、関東2部時代のザスパ草津今のザスパ草津とも同じくらいですから、その注目と関心の高さがうかがえますね。

九州リーグ第3節は、今季初のホームでの試合。この試合でFC琉球は、共に2連勝中で並ぶ、ヴィファーレン長崎と対戦しました。試合は前半からFC琉球が押し気味に展開。22分には17番FWの関がファールをもらい、フリーキックのチャンスを得ると、これを、10番比嘉リカルドが鮮やかに決めて、FC琉球が1点を先制します。後半に入っても、試合の主導権を握ったFC琉球は果敢に長崎ゴールを攻めたてます。
また、集まったサポーターを唸らせる好プレーも連発。見ごたえたっぷりの試合にファンのボルテージも上がります。追加点の欲しいFC琉球は、ついに後半37分3番DFの松原からのクロスを最後は、17番関が受けて、シュート!
●関貴史選手
『嬉しかったですね。もう今日は絶対に負けられないと思っていたんで、こんなにいっぱいの人が来ているんで』
関の決定打となるゴールで2対0とFC琉球がダメを押し、今季ホーム初勝利、開幕以来無傷の3連勝を飾りました。
●望月主将
『いつもと違った沢山の観衆の中で出来たということはFC琉球にとっても、沖縄のサッカー界にとっても、すごく歴史的な一戦になったと思いますし、その中でもしっかり勝利を収めたということは良かったと思います』
●関選手
『(サポーターの数に)これすげ〜な〜と思って、沖縄でやるサッカーで3000人入るなんて絶対にないんで、だからまた、これから僕ら一生懸命頑張って、上に早く上がってサッカーを根付かせるようにして行きたいと思います。』
選手が驚いたのも無理はありません。昨日は、FC琉球を応援しようと3000人を超えるサポーターが詰め掛け、球場は、チームカラーのベンガラ色で染まりました。試合途中では、エイサーも飛び出し、これまでの沖縄のサッカーの試合にはなかったエンターテイメント性を織り込み、観客も共に楽しむコンセプトを強く押し出していました。また会場には、FC琉球の企業サポーターの看板も掲げられ、テレビの中継まで入る盛り上がりぶり。

観客数とスポンサー看板もスゴイですが「エイサー」で盛り上げる・応援するところが沖縄らしさ、ならではですよね。「エイサー」に関しては、沖縄全島エイサー祭りに詳しく説明がされています。
http://www.koza.ne.jp/enterteinment/dentougeinou/eisar/eisar.html


伝統芸能 エイサー
いかずちのように体の内側に響く太鼓の音。魂を揺さぶる勇壮なかけ声。エイサーは先祖の霊を供養する行事であると同時に、 舞う者、見る者、すべての人の血をあつくたぎらせる生者の行事でもある。
●エイサーの構成
エイサーは旗頭、太鼓踊、手踊、チョンダラー、地謡(じうてー)で構成され、太鼓は大太鼓、締太鼓、パーランクーの3種類。細い路地を100人近い隊列が唄い、踊り練り歩く様は壮観で、周囲は熱気に包まれる。

FC琉球がJリーグに見参したとき「エイサー」は、ザスパ草津草津節や湯もみ娘と同等かそれ以上のインパクトを与えそうですね。地域密着を活かした様々の応援スタイルがあちこちで見られることも、Jリーグ100年構想が進んでいる証かもしれません。元記事に戻って。

去年九州リーグで優勝したとはいえ、わずか2年前に誕生したばかりの地元球団がなぜここまで人気を集めているのか?そこには、選手とサポーターをつなぐフロントの活躍がありました。
●野口球団代表
『もう、一つ一つのプレーに僕の魂も篭っているので、そういう気持ちを一人でも多くの皆と一緒に分かち合いたいなと思いますけども』
『今年は、まずは九州リーグで優勝を狙って頑張っていくと、来年は(その上の)JFL入りを目指し、そして最短で2007年のJリーグ昇格というのを明確な目標として一歩一歩進んでいくと』
沖縄かりゆしFCからの退団騒動で揺れたチームをまとめ、Jリーグの夢を目標に、企業のサポートを取り付け、少年サッカー教室などを積極的に行うなど、地域や、サポーターとの関わりを大切にするチーム作りを進めてきましたその努力が、昨日の結果となって現れていたのです。ファンを大切にしながら、Jリーグを目指すという思いはもちろん、フロントだけではありません。
●望月隆司主将
『日ごろ沖縄の子ども達に(サッカー教室などで)教えに行ったり、ボランティア活動をしたり、地域の人たちに触れ合ったりして、その結果が、少しづつですけど(今日の)形になって行ったんだなと、嬉しく思います』『僕らだけでは(Jリーグ入りの夢は達成)出来ないので、県民の皆さんのサポートがなければ出来ないので、応援よろしくお願いします』
与那城ジョージ監督
『チームが勝った、いい試合をやったらまた(試合を)見に来たい。そういう雰囲気を作らなければいけないのが、我々現場ですから、フロントの方はね、こんなに沢山の人たちを集めてもらって、我々はやっぱりその責任を果たさなければならないですね。我々現場が一生懸命やらなければ、フロントの努力がね水の泡になりますし、また、来たサポーターの皆さんにも失礼になりますんでね、だからもう現場は一生懸命やって行きたいと思います。また、是非足を運んでもらいたいですね』
選手と、サポーターと、フロント。この三者が今、いい形で一つになっていますので、これからのFC琉球の活躍が楽しみです。

ニュースの締めくくり通りですね。ただ話題性だけで集まっただけではなく、地道な活動もある。そしてスタジアムでは良いサッカーを見せる。この形でこれからも進んで欲しいですね。沖縄特有の移動距離、交通費負担などの問題もありますが、3000人が集まる地域からの支援う受けて解決していってもらいたいところです。JFL、Jサポは近い将来、沖縄遠征の準備と「沖縄遠すぎ」ダンマクの用意が必要になりそうです。