J2第10節、徳島ヴォルティスは首位京都に0−1の敗戦。

徳島新聞5月4日付より。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0504-1.html

京都パープルサンガに完敗 攻撃の形つくれず0−1  
J2第10節、7位の徳島ヴォルティス京都市西京極陸上競技場で、首位の京都と対戦。攻撃の形がつくれないまま後半37分にゴールを許し、0−1で敗れた。徳島の通算成績は2勝5分け3敗の勝ち点11。
評:攻撃の形がつくれなかった徳島は、運動量の落ちた終盤に失点し、0−1で敗れた。前半は引き気味の相手DFラインに対し、中盤でつないでサイド攻撃を仕掛けるなどペースをつかんだが、ゴール前で好機をつくれなかった。
後半は相手の速い出足に押され、両サイドからの攻撃を許すようになるものの、GK高橋の好セーブなどでしのいだ。26分に小林を投入し、FWを3人にして得点を狙ったがシュートが打てず、逆に37分、左サイドからのクロスを頭で合わされ失点した。

徳島ヴォルティスは第1クールのラスト2節に京都、福岡との対戦。日程がキツイ中で、相手もキツイことになっています。点差以上に攻撃の形が作れなかったことのほうが問題視されているようです。同じく同紙同日付より。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0504-2.html

ヴォルティス、ラストパス通らず攻撃不発  
無敗で首位を独走する京都に全く歯が立たず、攻撃らしい攻撃ができないまま終わった。試合後、田中監督は「各局面で相手との駆け引きに勝つ個々の力が足りない」と、厳しい表情をみせた。
前半10分すぎから、ボランチを経由してサイドから崩そうと何度も試みた。しかし、相手守備の厳しいプレスに合い、ラストパスがつながらない。トップ下の伊藤は「出す側と受ける側のタイミングが合わなかった」。2試合連続得点を狙った大島は「動き出しが遅くて先手を取られた」と悔しさをにじませた。
後半26分には小林を投入し、前節の終盤同様、スリートップで攻撃を仕掛けようとしたが、シュートまでつながらない。シュート数は前半2本、後半わずか1本。京都が前後半7本ずつ打ってきたのと対照的だった。
DF陣は粘り強く守っていた。だが、初夏の日差しが降り注ぐピッチで、選手たちは体力を消耗。運動量が落ちてきた37分、一発のクロスを相手FWに完ぺきに合わされた。マークについていた谷奥は「体を寄せ切れなかった」と反省。
前半で相手の動きを見極め、後半はきっちり対応した上で好機を確実に得点した京都。J初参戦の徳島と比べると、経験に裏打ちされたしたたかさがあった。しかし、田中監督は「悲観することはない。戦うごとに足りない部分を確認し、修正していくしかない」と前を見据えた。

徳島の陣容を以ってしてシュートが3本というのは、京都の守備がかなり良かった証拠だと思いますね。J's GOALのレポートや監督・選手のコメントからも京都の作戦勝ち、の印象を受けます。
しかし徳島新聞の記事コメントでも、J's GOALのコメントでも田中真二監督には、ある程度現状を見通した上で、J2での戦い方と相手の出方を探る第1クールと捉えられているようですね。チーム戦術の背骨をしっかり持っている徳島ヴォルティスは大崩れもなく、早いペースでJ2になじんでいくと思われます。まだ2勝とはいえ、5引き分けという数字は「負けてない」証左ですからね。
●参考リンク
【J2:第10節 京都 vs 徳島 レポート】 [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-05/00018911.html
【J2:第10節】京都 vs 徳島:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
http://www.jsgoal.jp/club/2005-05/00018909.html
【J2:第10節】京都 vs 徳島:柱谷幸一監督(京都)記者会見コメント
http://www.jsgoal.jp/club/2005-05/00018908.html
【J2:第10節】京都 vs 徳島:田中真二監督(徳島)記者会見コメント
http://www.jsgoal.jp/club/2005-05/00018907.html