J2第11節、徳島ヴォルティスはまたも終盤に追いつきドロー。

徳島新聞5月8日付より。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0508-1.html

●ホーム初勝利まであと一歩 ヴォルティス、福岡とドロー  
J2第11節、ホーム6試合目での地元初勝利を目指した徳島ヴォルティスは、鳴門陸上競技場(観客4124人)で2位福岡と対戦。先制したものの、2−2で引き分けた。通算成績は2勝6分け3敗で、勝ち点は12。順位は7位と変わっていない。
評:徳島は1−2とリードされた後半41分、羽地が頭で決め、引き分けに持ち込んだ。先制したのは徳島。前半19分、金のシュートのこぼれ球を伊藤が右足でゴール左隅に決めた。しかし、26分に追いつかれて1−1で折り返した。
後半13分には、ゴール前のマークの緩みから逆転を許した。25分、FW小林を投入し分厚い攻撃を展開。サイドから崩して何度も好機をつくり、谷奥のクロスから羽地の同点弾が生まれた。守りでは1対1を止めるなど、GK高橋の好セーブが光った。
●守備面で課題残す
積極的な攻撃とは裏腹に、守備面で課題を残した徳島。2失点は6試合ぶり。開幕の仙台戦以降、1試合3得点のないチームにとって厳しい戦いだった。
前半19分に3試合ぶりとなる先制。しかし、7分後に追いつかれた。先制した試合は今季6試合目だが、これで30分以内に同点とされた4試合はすべて引き分け。展開は違うもののの、この日も「追いつかれた試合に勝てない」ジンクスを破れなかった。
秋葉は「自分のマークする選手を捨ててボールに行くのか、そうでないのか、局面に応じたディフェンスの判断にまだ甘さがある」と反省を忘れなかった。

草津が散々な目にあった福岡相手に追いついてドローなら、なんの不足があろうや、と思いますが、徳島は事情が違うのでうらやましい限りです。京都、福岡と間を置かずに連戦で1分1敗は最低限の勝ち点確保だとも思えますが。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0508-2.html

●シュート17本 攻めの意識、90分間保つ  
90分間、攻め続けた徳島。ホーム初勝利は、またしてもお預けとなったものの、約4100人の観客を十分に満足させる試合内容だった。
この日のイレブンは、わずか3本のシュートしか打てなかった前節の京都戦と”別人“だった。序盤から積極的にプレスを掛け、球を奪うと速攻。右サイドの金がいつもより速めにクロスを上げたり、ポストに徹することの多かった羽地が相手DF裏に流れたりと、工夫ある攻撃で好機を演出した。先制点を決めた伊藤は「FW陣の動き出しが速く、先手が取れた」。
普段は足が止まり始める後半半ば。1−2とリードされていたのもあって、怒とうの攻撃が始まった。筒井、秋葉の両ボランチが攻め上がってシュートを放つ。26分には大場の右足弾がポストをたたく。そして41分。185センチの羽地の巨体が宙に舞って放ったヘディングシュート。「距離はあったけど枠内に飛ばせば何とかなる」。気迫は球に乗り移り、GKのミスを誘いゴールに転がり込んだ。

このゴールシーンは見ましたが、福岡のGKはどうしたの? というようなミスでした。キャッチをファンブルしてこぼしてしまって、なぜに棒立ち。

終わってみればシュート数は計17本。今季最多だった。7試合ぶりに2得点した。試合後、羽地が言った。「シュートを打ってなんぼ。当たり前だが、そのことを痛感した」
田中監督は「リスクを負っても攻めるという意識を保てたことは大きい」と、2巡目以降への手応えを感じていた。

徳島ヴォルティスは上位リーグに昇格したチームが行なうべきマネジメントをキチンとこなし、基本路線の正しさを証明した第1クールだと思います。ホーム戦での勝利がないことは残念ですが、現在のチームつくりと運営方針を邁進していけば、ホームでいくらでも勝ち試合を見せてくれる手応えを感じます。細かい修正、課題はあっても進むべき道が掲示され、それが間違っていないクラブですからね。数日中にザスパ草津ともども第1クールを振り返ってみたいと思います。