JFL前期第9節、愛媛FCがFCホリコシをホームで撃破、上位争いに留まる。

JFL公式より。http://www.jfl-info.net/

JFL前期第9節 5月14日
愛媛FC 1−0 FCホリコシ
73分:永冨裕也(愛媛)

今季J加盟を標榜している2チームの直接対決は、愛媛FCが勝利し、3位に順位をあげました。2位〜8位くらいまでは未だ混戦とはいえ、愛媛FCにとって大きな勝利でした。首位のHonda FCが目下独走状態で、よほどのことがない限り今季は1位、悪くとも2位に収まるでしょう。そうなるとJ加盟の成績条件「原則2位以内」をクリアするには、下位から確実に勝ち点3をとり、混戦上位・中位陣には負けずに進んで2位か3位に最終的に座らねばなりませんからね。
昨季2位だったHonda FC、3位のザスパ草津はともに勝ち点62で19勝5分6敗。FCホリコシ戦前で、愛媛FCは5勝1分2敗。「今季負けていいのは、あと4〜5回」と考え、FCホリコシと勝ち点16で並んでいたことも併せれば、ここで負けるのは痛すぎましたからね。ただ前期もまだHonda、ソニー仙台YKKと上位陣との対決がこれからですし、気の抜けない戦いが続きそうです。FCホリコシも第10節にYKK、第11節にHondaと連続対戦ですから、ここがヤマ場となりそうです。MF蔵川が途中出場で復帰、新加入の高木成太も途中出場と、戦力の充実が朗報ですが。

流通経済大学 1−2 佐川急便大阪SC
得点 29分:横山大(流経大)41分:大坪博和(佐川大阪)46分:大坪博和(佐川大阪)
流通経済大学佐川急便大阪SC戦は決定力の差で勝敗決す!
流通経済大学佐川急便大阪SC戦は、JFLでは初めて茨城県立カシマサッカースタジアムで開催された。試合は立ち上がりからホーム流経大が攻勢に出る。前半の28分までに8本のシュートを放ち、29分、9本目のFW横山大のシュートがゴールネットを揺らして先制。その後も流経大は追加点目指して攻めるが、オフサイドにかかるなどで決定機を得られない。
劣勢の佐川大阪も41分、MF堂森勝利のドリブルからパスを受けたFW大坪博和が確実に決めて追いつく。試合は同点で後半へ。そして後半開始直後の46分、佐川大阪は左サイドからのクロスを、またもFW大坪が決めて勝ち越す。追いつきたい流経大も必死に攻めるが得点できず、試合はそのまま終了。流経大はシュート数でこそ16対5本と圧倒したものの、佐川大阪の決定力が勝った試合であった。

佐川大阪の4−4−2、中盤とDFの2ラインのゾーンディフェンスが奏功しているようですね。元大塚製薬で、今季から佐川急便大阪に加入したFW大坪は、この試合の2得点でJFL得点ランキング2位タイに。

JFL前期第9節 5月15日
YKK AP FC 0−1 栃木SC
得点 79分:オウンゴール
ソニー仙台FC 1−2 佐川急便東京SC
得点 23分:堀健人佐川東京)76分:熊谷雅彦(佐川東京)84分:本多進司(ソニー

混戦に拍車をかける上位陣2チームの敗北。ソニー仙台はこれで3連敗ですか。YKKオウンゴール負けも悔しいところでしょう。一方の栃木SCは前節10人での勝利もあって、これで3連勝。FCホリコシ戦の敷島で聞いた、栃木SCサポーターの方々の「まだ出来ることあるぞ!」の声に押されているような進撃ぶりと思います。このセリフは今でも記憶に残っています。この試合ではFCホリコシに3−0と追い込まれていましたが、声援を受けたイレブンが果敢なドリブル勝負で試合の流れを強引に奪い、及ばずも1点もぎ取りましたからね。こういうガンバリが、連勝に繋がっているのだと思えますね。

Honda FC 3−2 アローズ北陸
得点 8分:石橋直希(北陸)12分:鈴木滋(Honda)27分:永濱裕規(北陸)41分:石井 雅之(Honda)56分:桶田龍(Honda)
デンソー 0−1 横河武蔵野FC
得点 74分:大槻邦雄(横河)

こちらは負けない上位陣2チーム。Hondaはアローズ北陸に2度リードされる展開ながら、最後は3−2で勝利。横河武蔵野デンソーにキッチリ勝って2位浮上。どちらも大崩なさそうですよ。横河武蔵野は、目下1位のHonda、3位の愛媛FCとの直接対決は終了し、そのいずれにも勝利しています。またFCホリコシにはアウェイで勝利、YKKソニーには敗れていますが、既に前期の対決は終了しているわけで、これから前期は中位〜下位との戦いが続きます。ここで確実に勝ち点を積み上げて行ければ、上位での不動の位置を確保できそうですね。前期の残りスケジュールの差は、勝ち点19で並ぶ3位の愛媛FCへの大きなアドバンテージと云えそうです。

三菱水島FC 1−2 佐川印刷SC
得点 14分:川原周剛(三菱水島)56分:小林靖典(佐川印刷)79分:妹尾将宏(佐川印刷
ホンダロック 1−2 SC鳥取
得点 35分:西村英樹(鳥取)43分:日高大樹(ロック)68分:田村和也(鳥取

加盟2チームは揃ってホームで敗戦。三菱水島は先制しながらも佐川印刷に後半逆転され、ホンダロックSC鳥取相手に前半のうちに追いつくも、後半に突き放される。ホンダロックはここまでリーグ4位タイの15得点を挙げる攻撃力を見せながらも、失点がリーグワーストの26点。ザスパサポとしては他人事ではない気もしますよ。得点はリーグ4位も似てくれないかなあ。