J2第13節、徳島ヴォルティスはホーム初勝利ならず、水戸に0−1の敗戦。

徳島新聞5月22日付より。http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0522-1.html

●徳島、水戸に完封負け 分厚い守備隊形に好機なし 
徳島ヴォルティスは、鳴門陸上競技場(観客4028人)で11位の水戸と対戦。ホーム初勝利を目指したが、0−1で完封負けした。徳島の通算成績は2勝7分け4敗の勝ち点13で、10位に後退した。

徳島がいつの間にか、草津に近い順位に。こちらが近づいたわけでもないけど。

評:前半15分にFKで先制された徳島は、最後までゴール前で好機をつくることができず、0−1で逃げ切られた。立ち上がりは中盤でパスを回してサイド攻撃を仕掛けたが、要所でパスミスが出て前線につながらなかった。
風上に立った後半は守りを固めた相手を崩せず、ロングボールを放り込んでも競り負けてカウンターを受けた。34分には小林を入れてスリートップで攻撃したが、得点できなかった。CK14本も生かせなかった。
●主将、ショック隠せず
「内容やチーム状態が上回っても、勝たなければどうしようもない」。試合後、谷池主将が絞り出すように言った。
先制した後はDFラインを下げ、ゴール前を分厚く守った水戸の前に、完全に決め手を欠いた徳島。無理に仕掛けてこない相手の術中にはまった敗戦にショックは隠せず「突破しないといけない壁」と言い残した。

J2屈指のカウンターパンチャー「粘りの水戸さん」の注文どおりの展開だったようで。同紙同日の別記事でも、水戸の研究と対策に触れています。

●突進見えず、観客にいら立ちも  
フォーバックで守りを固め、FWの主力2人を故障で欠いた水戸。アウエーで「1点逃げ切り」を狙う相手に、絶対に許してはならない先制点だった。FKを決められたGK高橋は「重い重い失点となった」。
この日の水戸は、2失点した第1クールを反省して序盤から引き気味で、先制してからはラインをさらに下げた。9人でゴール前を固められては、いくら球を放り込んでも跳ね返されるだけ。「ミドルシュートを打って前におびき出し、裏のスペースに飛び込む形が必要だった」。大島は工夫の足りなさを嘆いた。
左サイドの冨士が2人がかりでマークされるなど、第2クールに入って戦術も研究されてきた。甘くないリーグ戦をどう戦い、どう勝ち抜くのか。田中監督は「パスの精度など個々の技術向上」と一言。しかし、今のヴォルティスには大事に戦おうとするあまり、ゴール前の「がむしゃらさ」が欠けている。

記事はメンタルを強調して締めくくっていますが、やはり田中監督のコメントを支持したいですね。水戸側の研究と対応、相手の思惑どおりの展開にはまった部分もありますが、昨季のヴォルティスJFL大塚製薬は無敵の連覇チームだったわけですから、この日の水戸のようなスタイルで戦うチームとの対戦を多くこなしています。そんな相手から得点し勝ってきたわけですから、J2水戸相手でも得点するには、田中監督の云われるとおり「精度と技術向上」が必要なわけですよね。