JFL前期第10節。FCホリコシがYKK AP FCを2−0で下し、3位に浮上。
地元紙上毛新聞5月23日付より。
●JFL前期第10節 5月22日
FCホリコシ 2−0 YKK AP FC
得点 21分:アマラオ(ホリコシ)82分:平間智和(ホリコシ)
●JFL ホリコシが3位に浮上
FCホリコシは前橋・県営サッカーラグビー場でYKK APと対戦し、2−0でホームでの4勝目を挙げた。通算成績は6勝1分け3敗で勝ち点を19に伸ばし、今季初の3位に浮上した。
JFL上位陣同士の気持ちの入った好ゲームでした。スコア以上に接戦でしたね。FCホリコシのメンバーは以下の通りでした。
●FCホリコシ スターティングメンバー(JFL前期第10節vsYKK AP FC) GK:31鏑木豪 DF:2高木成太・4神田文之・13山田智也・14羽山拓巳 MF:5深田慶太・9蔵川洋平・26矢部次郎・29斉藤紀由 FW:7アマラオ・10森陽一 ●サブメンバー GK:1井坂進一 DF:17照井篤 MF:15平間智和・22川股要佑 FW:28小松原学 ●FCホリコシ キックオフ(3−4−1−2) −−−森−−アマ−−:小松原 −−−−斉藤−−−−: 深田−−−−−−蔵川:平間・川股 −−羽山−−矢部−−: −神田−高木-山田智-:照井 −−−−鏑木−−−−:井坂
従来の4−4−2からやや変更があり、上記のフォーメーションがとられました。元横浜FCの高木成太が3バックの中央に。背番号は2なんですね。復帰の蔵川洋平キャプテンが右のSHに入ったことも注目です。斉藤がポジション的にトップ下ですが、どちらかというと左右に流れて3トップとして動いていましたね。なんというか屈強頑健なCBがおらず、FWとMFだけ構成されたようなイレブンです。全体的に職人な選手が増えて、したたかかつしぶといチームに変わりつつあると思いました。続いてYKK AP FCは。
●YKK AP FC スターティングメンバー(JFL前期第10節vsFCホリコシ) GK:1中川雄二 DF:2小田切道治・3堤健吾・6濱野勇気・18黄学淳 MF:5野嶋良・7朝日大輔・8牛鼻健・10星出悠 FW:9岸田裕樹・13長谷川満 ●サブメンバー GK:22青木大輔 DF:20木村哲朗 MF:15森俊祐・16景山健司 FW:19石黒智久 ●YKK AP FC キックオフ(4−1−3−2) −−長谷川−岸田−−:石黒 −朝日−星出−牛鼻−: −−−−野嶋−−−−:景山 黄−−−−−−小田切:森 −−−堤−−濱野−−:木村 −−−−中川−−−−:青木
ザスパ草津も昨季苦労した相手、YKK AP FCは今季J1ヴィッセル神戸からFW岸田裕樹が加入しており、この試合も先発出場していました。エキサイトしているところもありましたけれど、やはりドリブル突破や空いたスペースへの動き出しなど、プレーの質が高いですね。さて試合のほうは上毛新聞記事の続きから。
10試合を戦って失点はリーグ最小の6。「DFは自信をもっているはず」。小見幸隆監督はこの日、高木、神田、山田智の3バックで臨んだ。3日前、アルビレックス新潟との練習試合で3−1と快勝。機能は実証済みだった。
昨季からほとんど4バックで臨んでいたFCホリコシが3バックを採用。タレントが豊富な中盤を生かす意味でも機能していますし、新加入の高木を中央に置いてもラインが乱れないのは素晴らしかったですね。ブレイクの判断の的確で、フォローはSHとDMFの二人も早かったですし。
対するYKKはここ3節勝ちがなく、果敢な攻撃を仕掛けてきた。強気のプレーで速攻に転じ、計19本のシュートでホリコシのゴールを脅かした。
前半開始からしばらくはFCホリコシが押す展開でしたが、YKK AP FCも岸田裕樹のドリブル、朝日大輔のサイド攻撃など、たびたびゴールに迫りましたからね。結果的に無得点でしたが、惜しい場面は幾度と無く作り3点くらい入っていてもおかしくないほどでした。
相手CKからのピンチを再三しのぎながら攻撃の糸口を探るホリコシ。前半21分、FWアマラオがFC東京時代の「キング」をほうふつさせる鮮やかな一発。今季4点目は、貴重な先取点となった。
ショートコーナーのようなクロスにDFラインの隙をついてニアに飛び出てフリーになったFWアマラオがジャンピングボレーで、早いクロスの軌道を変えてシュート。技アリの一撃でした。体を張ったポストプレーの確実さは相変わらずで、攻撃の幅を間違いなく増やしていますね。DFライン裏を絶えず狙う森陽一。ドリブルで切れ込むか流れるかシュートか、とつかみづらいテクニシャンの斉藤。そのいづれもこなせるうえにポストプレーもあるアマラオと、ホリコシの前線はやっかい者ぞろいですよ。3人の呼吸も合ってきていますね。
「きょうのMVP」と指揮官がたたえたのがGK鏑木。後半37分、相手DFラインが上がったところにロングボールを送り込み、MF平間の追加点を演出した。
後半開始から森に代わってツートップに入った平間智和がロングボールに反応しダッシュ、一人ついていたDFがボールのクリアをミスして平間がボールキープ。そのDFのスライディングとGKもかわして決定的な2点目を挙げました。
イレブン一人一人が「きらりと光るプレー」を披露。小気味良い連係にスタンドも沸いた。戦績面で「J」を引き寄せる3位につけ、JFL2年目の確実な成長ぶりを示した一戦。次節の首位ホンダにも「しぶとくしぶとく」(小見監督)立ち向かう。
矢部と羽山のボランチコンビの連携、右SHに入った蔵川の運動量と精度あるクロスなど個々の選手のプレーが活きてきています。次節は首位のHonda FC戦。なにげに昨季は1勝1分の相手です。1位と3位の対決という点でも注目ですよ。