徳島ヴォルティスはアウェー甲府戦で0−5の大敗。順位も11位に。

新加入2チームが11、12位に。12位は開幕から12位だとか、2チームの差はこれまた大きく開いているとかはあまり大きい声で云わないように。判ってますので。徳島新聞5月28日付より。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0529-1.html
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0529-2.html

ヴォルティス惨敗 甲府に0−5、順位下げ11位  
徳島ヴォルティスは、山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場(観客5048人)で甲府と対戦し、0−5で大敗した。徳島の通算成績は2勝7分け5敗。勝ち点13は変わらず、順位は1つ下げて11位で、最下位の草津との勝ち点差は8。

個人的には、札幌−草津戦の結果よりも衝撃でした。J2加盟にあたってこれ以上ないくらい準備と強化をして今季に臨んだ徳島が、昨季JFL30試合で20失点の徳島が1試合で5失点ですか。

評:徳島は攻守に圧倒され、0−5で大敗した。前半の立ち上がりは、中盤で球を回してからサイドに展開するなどボールをキープ。しかし、11分にDFラインの裏を突かれて先制点を許すと、37分にもカウンターから失点し、0−2で折り返した。
後半は、左サイドに片岡を投入して巻き返しを図ったが、ゴール前で好機がつくれず、放ったシュートは3本。DF陣は相手外国人FWの突破を止めることができず、6分、20分、28分と立て続けに得点され、ハットトリックを許した。
●立ちはだかる「体格差の壁」 今季リーグ最多の5失点  
1試合平均1・3失点で踏ん張ってきた守備陣が、なすすべもなく崩れ落ちた。3失点が最高だった徳島。だが、この日は今季リーグ最多の5失点。おまけに攻撃陣も決め手を欠き、2試合連続の完封負け。
前半はDFラインを積極的に押し上げ、その結果、カウンターを食らった。後半は190センチの外国人FWに独り舞台を許した。谷奥は「身体能力が高いのは分かっていたが、周りのカバーが遅れてセカンドボールが拾えなかった」と唇をかんだ。体格差は越えなければならない壁だ。
攻撃陣も精彩を欠いた。ボールはキープしても、サイドからのクロス、DF裏へのラストパスと、いずれも出し手と受け手の呼吸が合わず、シュートの精度も低かった。前半27分、FKを右ポストに当てて外した伊藤は「決まっていれば流れも変わったはず。それにしてもミスが多すぎた」。
攻守の課題が噴出した甲府戦。「これが現実。結果を真摯に受け止めないと、同じ間違いを繰り返す」と秋葉が言うように、意味のある1戦にしたい。個々のレベルアップが一朝一夕にいかなければ、全員が最後まで機動的に動く組織プレーで対応すればいい。残り30試合。徳島らしさを見つめ直して再出発するしかない。

この日は「ヴォルティス左の翼」片岡功二が復帰したり、徳島カバロスから昇格した松浦がアウェー遠征メンバーに加わり出場を果たすなど朗報もありながら、FWバレーにはハットトリックを許して大敗。ヴォルティスJFLを席巻した「ヴォルティスの両翼」片岡・大場のサイドと「JFL得点王コンビ」林・大島のツートップが揃わず、Jリーガーを補強しながらも攻撃はまだ調整中のようです。草津と違い「徳島ヴォルティスのサッカー」が確立されていて、経験豊富なベテランJリーガーを多数抱えている以上、そうそう大量失点の試合が続くとは思いませんが、苦しい第2クールとなっていますね。ガンバレ徳島、目指す道は見えているし、それは間違っていない。あと草津以外のチーム相手でホーム初勝利をヨロシク。
話題は変わりますが、この「甲府−徳島」戦では少し変わった試みが。山梨日日新聞5月26日付より。
http://www.sannichi.co.jp/VFK/NEW/050526.html

●本場の阿波踊りやってくる 28日小瀬、VF甲府−徳島 徳島県が観光PR
徳島県は28日に甲府・小瀬陸上競技場で行われるJ2第14節のヴァンフォーレ甲府対徳島戦に合わせ「新鮮なっ!とくしま」フェアを展開する。会場では本場の阿波踊りが楽しめるほか、さまざまなイベントを繰り広げる。
今季、四国から初めてJ2入りした徳島ヴォルティスをバックアップする徳島県が、アウエー戦での観光PRなどを企画して同フェアの開催を要請、甲府側が受け入れた。
当日は山梨県財政課長を務めた経歴のある飯泉嘉門徳島県知事ら関係者約20人が来県。徳島県の特産物などの消費宣伝活動を行うとともに、観光や徳島空港利用促進を山梨県民にPRする。小瀬陸上競技場のメーンスタンド側のワイン時計付近にPRトラック「新鮮なっ!とくしま」号を設置。徳島周遊マップなど観光パンフレット、すだちジュースなど特産品を配布する。試合前とハーフタイムには約40人のメンバーが阿波踊りを披露し、本場の踊りで会場を盛り上げる。

最初は積極的なアイデアマンの甲府の社長さんの発案なのかと思いましたが、山梨に縁のある徳島県知事だから、ということで徳島側から要請の企画だそうで。12チーム構成とはいえ、地方色豊かなJ2で盛んになってもらいたい物産交流です。アウェーチームの地域物産や名物がホームスタジアムに行くと買うことが出来るというのも魅力的ですね。