J2第18節、徳島ヴォルティスはアウェイでサガン鳥栖に1−1のドロー。

この試合はJ-SPORTSで観戦しました。徳島はよく後半立て直せたなあ、と思えるほどに前後半で主導権が移った試合でありました。徳島新聞6月26日付より。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0626.html

●徳島・羽地が同点弾 後半追いつき、鳥栖に1−1  
徳島ヴォルティスは、鳥栖スタジアム(観衆11631人)で鳥栖と対戦し、先制されながら後半に追いつき、1−1で引き分けた。通算成績は3勝9分け6敗の勝ち点18で、順位は9位と変わっていない。次節の徳島は、7月2日午後7時から鳴門陸上競技場で草津と対戦する。
評:徳島は後半立ち上がりから出足が速くなり、5分に羽地の右足で同点に追いつき、1−1で引き分けた。前半は開始1分にクロスを上げられ、ゴール前のマークが緩んだところを先制され、受け身に回る展開となった。
相手の運動量が落ちてきた後半は、素早いパス回しでサイド攻撃を仕掛け、主導権を握った。同点に追いついてからも、羽地、小山が前線で積極的にシュートを放った。守備ではGK高橋が再三、好セーブをみせた。

前半1分に先制され、その後も完全に押し込まれる展開。ショートパスの連続でゲームを組み立てる徳島が鳥栖の的確な守備に絡みとられて、再三のボールロストから逆撃を受けて決定的なピンチを招くもDF陣とGKノリヲ様が凌いで、前半を1−0で折り返せたのが後半につながりましたね。

●「楽しめ!」の言葉に奮起
「自分が面白くなければ、観客が面白いはずがない。自分たちがサッカーを楽しめ!」。開始直後に先制され、圧倒的に攻め込まれた前半。ハーフタイムの田中監督の言葉が、羽地の心に火をつけた。
後半5分、相手DF裏に出たパスに素早く飛び出し、GKをかわして右足で同点弾。「強引でも前に向かうことだけを考えた。自分が決めると誓ってピッチに立った」
湿度63%の蒸し暑さと1万2千人の鳥栖サポーターの熱気に包まれて、動きが鈍かった前半とは別人のような後半。中盤をコンパクトにして、速いパス回しを操った秋葉は「全員が気持ちを入れ直し、1対1で負けないようになった」。こぼれ球を拾えるようになると、得意のサイド攻撃を仕掛け、前半は2本どまりのシュートを8本放った。
後半4本のシュートを放った羽地に満足感はない。「決定力を上げないといけない。追加点を奪って勝ってこそ、心から楽しかったといえる」。ストライカーはチーム全員の気持ちを代弁した。

後半早々にDFの裏に飛び出して同点に追いつくと、後半は徳島の攻勢でゲームが行われました。伊藤彰やFW羽地にボールが集まり、前半は守備に追われた「ヴォルティスの両翼」も攻撃にアクセントを加える、強いヴォルティスの形になっていましたね。結局は1−1で試合は終えたものの、攻守ともに後半の戦い方を次節の草津戦で見せられると、なかなか大変そうです。
草津は初の連勝と最下位脱出のために、徳島はホーム2勝目と前回の雪辱を誓う、熱い戦いになりそうですね。
●参考リンク J's GOAL【J2第18節 サガン鳥栖 vs 徳島ヴォルティス】レポート
http://www.jsgoal.jp/club/2005-06/00020768.html