V・ファーレン長崎は1勝1敗ながら、NW北九州との直接対決に破れ、5位後退。

長崎新聞7月3日付より。
http://www.nagasaki-np.co.jp/sports/soccer/2005/kiji/74.html
http://www.nagasaki-np.co.jp/sports/soccer/2005/kiji/75.html

●V・ファーレン快勝 かりゆしを下し7勝目
V・ファーレン長崎は沖縄かりゆしを2−0で下し、7勝3敗。勝ち点を21に伸ばした。順位は変わらず4位。V・ファーレンは0−0で迎えた後半1分、MF小嶺が正面からゴール左隅に落ち着いてけり込み先制。中盤は押し込まれる場面が続いたが、36分にMF田尻が左サイドから中央へボールを送り、途中出場のFW内田が決めて突き放した。
●ベテラン本領発揮 元Jリーガーの内田今季初得点
後半36分。MF田尻はゴール前に走り込むFW内田を見た。内田には確信があった。「田尻ならここにけってくる」。左サイドからゴール前へ、DFの裏を取る絶妙なラストパスが通る。DFをすり抜けた内田は、胸トラップでボールを浮かして体を反転。飛び出したGKをかわし、落ち着いて頭で流し込んだ。
内田の公式戦での得点は実に8年ぶり。Jリーグ・セレッソ大阪時代の、ベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)戦以来だ。苦しい時間帯に奪った追加点に「やっとチームに貢献できたかな」。笑みがこぼれた。
国見高、明治大を卒業後、名古屋グランパスエイトに入団。その後セレッソ大阪に移り、現役引退後はセレッソのユースコーチとして活躍。2年前に地元・国見町に戻った。同町役場で働きながら、国見高コーチも務める。今年4月には中学時代の同級生、智加さんと結婚。心身ともに充実している。32歳。「プロ時代のように、がんがん走れるわけじゃない。でも要所、要所では起点になれると思う」。背番号は13。C大阪時代と同じである。

地元のために頑張る、一度は現場を離れていた元Jリーガー、てだけで応援したくなりますよ。8年ぶりの公式戦得点で「やっと貢献できたかな」なんてセリフも熱くてシブい。鳥居塚キャプテンのような方は全国にいるのでしょうね。続いて4日付より。
http://www.nagasaki-np.co.jp/sports/soccer/2005/kiji/76.html
http://www.nagasaki-np.co.jp/sports/soccer/2005/kiji/77.html

●V・ファーレン惜敗 ニューウェーブ北九州に0−1
V・ファーレン長崎はニューウェーブ北九州に0−1で敗れ、7勝4敗(勝ち点21)の5位に後退した。V・ファーレンは前半44分に失点。後半も決定機をなかなかつくれず、終盤はDF税所をFWに上げ、ロングボールを3トップに合わせるパワープレーでゴールを狙ったが、最後まで攻撃がかみ合わなかった。
●攻めきれず痛恨の4敗目 岩本監督「あきらめない」
ニューウェーブ・MF井手田が放ったシュートは、タックルで阻止に入ったDFをかすめてコースが変わり、ふわりとGK堤の頭上を越えてゴールネットを揺らした。前半44分。注意すべき時間帯に失った1点が、最後までV・ファーレンに重くのしかかった。
立ち上がりから攻めきれない時間がずっと続いた。FW森本、松浦のポストプレーを足掛かりに、相手守備を崩そうと試みるが、決定的な場面をつくれない。シュートらしいシュートをほとんど打てないまま、時間だけ過ぎていった。
強いチームは攻撃時に常に3、4人の選手が連動して動く。FWにパスが出た瞬間に、必ず誰かがフォローに入り、同時にサイドの選手が前線へ駆け上がる。”ポン、ポン、ポン”とダイレクトパスがテンポよくつながる。V・ファーレンはそういう場面が少なく、リズムをつくれなかった。
この敗戦で、JFL昇格が懸かる地域リーグ決勝大会に進める2位以内に入るのは、非常に厳しくなった。それでも岩本監督は「まだ終わりじゃない。あきらめません」。守備はリーグトップ級と言っても過言ではない。足りないものを補い、また前に進むしかない。

岩本監督のおっしゃるとおり、あきらめるのはまだ早いですね。九州リーグ昇格1年目から上位争いをしていることも大健闘だと思いますが、今後も2強についていければ、この1年で多くの経験を積めるはずです。それにチーム、監督スタッフ、選手が「今年は負けてもいい」なんて気持ちでプレーしているわけではありませんよね。さらにこんな情報も。

第12節は24日、各地で5試合を実施。V・ファーレンは諫早市の県立総合運動公園陸上競技場でFC琉球、三菱は島原市営陸上競技場で沖縄かりゆしを迎え撃つ。V・ファーレン−FC琉球長崎国際テレビ(NIB)で生放送予定。元日本代表のラモス瑠偉氏が解説を務める。

FC琉球のアドバイザーであるラモス氏は自然と琉球寄りのコメントが多くなるかも。しかし琉球がふがいない試合をしてしまうと、長崎寄りで怒る可能性も(笑)。