J2第20節、モンテディオ山形戦。第2クールは追いついて1−1のドロー。

SH772005-07-10

まずはJ's GOALより結果を。
http://www.jsgoal.jp/result/20050200030320050709_detail.html

●J2第20節 7月9日(19:00/山形県/6,074人)
モンテディオ山形 1−1 ザスパ草津
得点 50分:阿部祐大朗(山形)59分:寺田武史草津

前節の負けを引きずることもなく、90分間の粘り強いサッカーで勝ち点に結びつけた引き分けながらも健闘でした。なにせ開幕戦は舞い上がったまま為す術なく0−3の完敗でしたからね。あれから19試合、ザスパ草津もようやくJリーグのチームらしい戦いが出来るようになったと思います。ザスパ草津モンテディオ山形、この日のメンバーは。

ザスパ草津 スターティングメンバー(J2第20節 vsモンテディオ山形
GK:22小島伸幸 
DF:2籾谷真弘・17小川雅己・32齋藤竜
MF:6鳥居塚伸人・8小久保純・9山口貴之・18寺田武史・24酒井良
FW:20吉本淳・30樹森大介
●サブメンバー
GK:29岩丸史也 DF:3小田島隆幸
MF:5氏家英行・10高須洋平・14佐藤正美
モンテディオ山形 スターティングメンバー(J2第20節 vsザスパ草津 
GK:1桜井繁 
DF:3レオナルド・13内山俊彦・15小原章吾・16臼井幸平 
MF:7高橋健二・8永井篤志・10本橋卓巳・26佐々木勇人
FW:20根本亮助・22阿部祐大朗
●サブメンバー
GK:21阿江孝一 DF:4小林久晃
MF:6大塚真司 FW:11原竜太・14林晃平

草津はサブも含めて最近の固定メンバー。一番結果を出している面子ではありますが固定すぎる感じも。今後を考えて特に固定され続けている両SHなどの層を厚くしておくことも徐々に必要になるでしょうね。まあ依田会長や佐田くん、御給くんも使って欲しいのが強いのですが。また、この日のメンバーではMF小久保純、酒井良、DF小田島隆幸が元モンテディオ山形所属選手ですよ。山形は開幕戦で草津から余計な見事なゴールを決めたFW原竜太が負傷から復帰してベンチに。続いてフォーメーションは。開幕戦も参考のために並べておきますです。

ザスパ草津第20節      ●第1クール
−−吉本−−樹森−−:佐藤   −−−−御給−−−−:
寺田−−山口−−酒井:高須   −宮川−高須−酒井−:吉本
−-鳥居塚−小久保-−:氏家 ← −-鳥居塚−氏家-−−:小久保
−籾谷−齋藤−小川−:小田島  寺田−−−−−−依田:堺
−−−−小島−−−−:岩丸   −−籾谷−小田島−−:小川
                −−−−岩丸−−−−:北

モンテディオ山形第20節   ●第1クール
−−阿部−−根本−−:原・林  −−−林−−原−−−:チッコ・根本
本橋−−−−−佐々木:     高橋−−−−−佐々木:
−−高橋−−永井−−:大塚 ← −−大塚−−永井−−:本橋
内山−−−−−−臼井:     内山−−−−−−臼田:
−−小原−−レオ−−:小林   −−レオ−−小林−−:
−−−−桜井−−−−:阿江   −−−−桜井−−−−:阿江

キックオフから山形が攻勢、草津が受けてカウンターの形で推移していきます。山形はFW根本亮助のポストやワンツーでSH佐々木勇人がコーナーを抉っていく、(草津から見て)左サイドから崩す形で開始しますが、徐々に右サイドからの攻勢へ移っていきます。
対する草津は3バックの前にDMFとSH4名が並んで7人でブロックを構築する形で守備を整えます。3バックを齋藤竜が強気に高めに押し上げてエリアの数的数位を確保、自陣の中央をボールの奪いどころと設定、奪うと逆サイドへ展開します。左SHの寺田武史が前線に配球し、DFラインを斜めに進入する樹森大介ペナルティエリア内でフィニッシュをお膳立てしていきます。前半3分には左に流れてゴール前に走るFW吉本淳へ折り返しのクロス。4分には中央でボールを奪った鳥居塚キャプテンから寺田、斜めにDFライン裏をとる樹森へスルー、樹森のヒールバックパスを上がった寺田が受けてペナルティエリアに進入します。これはDFに防がれてシュートまでいけませんでしたが、攻撃の組み立てがまた増えていますよ。個々の連携や精度も上がってきているようで、10分にはDF小川雅己がロングボールをゴール前で待つ吉本へ。惜しくも合いませんでしたが、いつもは「もっと○○へ!」と不満&要求ジェスチャーする吉本が、この時ばかりは拍手して「オッケーっす、小川さん!」な感じでしたからね。試合全体でも不満ジェスチャー少な目でしたし。
しかし、攻撃に手数がかかってしまうとミスが顔を出します。やや前掛かりの5分、DFライン前で3人に囲まれた鳥居塚キャプテンがロストしてピンチに。パスを繋がれ最後は佐々木にペナルティエリア内でシュートを打たれますが、これがGK小島さんが正面でキャッチします。序盤は、山形の攻勢→草津カウンター→山形もやや引いて受ける→草津ミス→山形の攻勢でした。草津がまず守るといっても、ズルズル引いて篭るのではなく、自陣中央で攻撃を受けとめて反転攻勢に出るので山形の一方的な猛攻を受けている感じはありません。DFラインの押し上げと1対1で負けない齋藤竜の功績、早くも大ナリ。まずまずの試合の入り方が出来たと思います。
立ちあがりの草津がまずまずの出来だとすれば、山形はあまり良くない形。10分を過ぎたころから、草津の狙い目と細かいパスミスを把握した山形がチーム全体で主導権を握りにかかります。立ちあがりのよう前掛かりにならず、まず自陣で守備を整えてきます。DFライン裏のスペースが狭くなってしまい、樹森が活かせない草津の攻撃が止まるとミスなりインタセープトなりから反転攻勢、サイドを駆ける佐々木に送ってゴール前に殺到します。
これを繰り返すうちに草津全体が下がり始め、高い位置でも山形が積極的にプレスをかけてサイドを中心に攻勢を強めます。10分から20分までで山形が草津を自陣に押し込み、主導権を奪います。チームの錬度とはこういうものでしょうか。この時間帯はDF小川が判断良くクロスをクリア、あるときは粘り強くマンマークしてピンチを作らせませんでしたが、それでも前半21分にファーに送られたCKを上がっていたDFレオナルドにヘディングで合わせられます。しかしこれはクロスバー直撃で、ピンチを脱しました。ここで失点していればズルズルと敗戦に流れてしまったとも考えられ、スコア以上に命拾いでしたね。
そのまま前半終了までの25分間は山形優勢で試合は進みますが、なぜか両サイドを深く抉る攻撃は1〜2度しかなく、ゆっくりとしたパス回しからDFライン裏を狙う攻撃が続いたのは助かりました。しかし、やはりと云いましょうか脅威は佐々木勇人のドリブル突破。DFが1対1で競ってピンチを凌げるシーンもあったのですが、41分にわずかにポスト脇を抜けるシュートを打たれ、43分には前掛かりのDFラインの裏を完全にとられましたが、ペナルティエリア外に飛び出た小島さんがシュートミスを誘いました。ベテランGKの経験値は伊達ではないですね。対する草津はこの時間帯には40分にカウンターから山口貴之ミドルシュート、ロスタイムにFKをファーサイドで受けたDF籾谷とGKの1対1でチャンスを作りましたが、流れは山形のまま前半を終えた感じでした。前半について、両監督と選手のコメントは。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-07/00021253.html
http://www.jsgoal.jp/club/2005-07/00021257.html
http://www.jsgoal.jp/club/2005-07/00021258.html

鈴木淳監督(山形)
「前半はボールを支配しながら、何度かチャンスはありましたけどもなかなか決定的なところがつくれずに、シュートも少なかったのかなと思います」
手塚聡監督(草津
「今の我々がどの程度戦えるとのか。あるいは、ふた廻り目に少し上昇の兆しが見えるという手応えを感じている中で、どういうゲームができるであろうかということが試されるゲームだなと思っていました。やはりボールを支配される率というのは多くなるだろうと予想していましたが、その中でどれだけ辛抱してチャンスが来るのを待てるのか。そしてそのチャンスを決めるか決めないかでゲームが決まるであろうと思っていました。
そういうゲームプランの中で、前半、守備はわりとうまくいっていたと思いますが、ボールを奪ったあと、自分たちのイージーミスでピンチを招くということが4回ほどあったと思います。ただ、頑張って0で前半を折り返せたことは我々にとっての成果です。ラッキーな部分はありますけれども、勝負の中ではそういった運という部分も必要だと思います」
山口貴之選手(草津
「前半はうちのイージーなミスが多かったです。取られていけないところで取られたり、そういうので自分たちの首を絞めていた感じです」
●小久保純選手(草津
Q:前半、パス回しでリズムがつくれなかったのはどの辺に原因がありましたか?
「取った段階でもっと散らせればよかったんですけど、取ってまた細かくなってしまいました。それと、相手のファーストディフェンダーが相当早いアプローチで来ていました。パスの出しどころ、相手が狙っているところにパスを出してしまった感じです」

決定的なシュートをバーが弾いてくれるなど運を味方に出来た部分もあり、無失点で済んだことは良かったのですが、中盤でプレスを受けたときの組み立て、パス回しの落ちつきが今後の課題ですね。山口さんのコメントどおり、自滅シーンもありました。
前育一家の長男、小久保アニキ(山形ではクボジュンなのね)は、この日は中盤での潰し役に徹し、自身の攻撃参加はほとんどありませんでしたからね。ボールを奪っても密集地帯でのプレーが多かったので、大きく展開するパスは難しかったようです。ともあれ一度切り替えることが出来るハーフタイムを挟めたこともあって草津の攻勢から後半を開始出来、山口のコクロスに吉本がヘディングで飛び込むシーンも作ったのですが、わずかに合いませんでした。徐々に流れが山形に戻りつつあった50分、草津の守備は整っていたのですがSB臼田のファーサイドを狙った精度の高いミドルシュートを打たれ、小島さんが弾くのが精一杯だったところにFW阿部祐太郎に詰められて、ゴールに押し込まれてしまいました。後半早々の失点は、前半をなんとか乗りきっていただけに残念でした。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-07/00021258.html

阿部祐大朗選手(山形)
「得点シーンは、運がよかったです。(臼井)幸平さんのシュートがよかったです」
Q:今日の自分のプレーは?
「前節よりはよかったですけど、やっぱり、もうちょっとボールをいっぱい受けて、前半のうちからもっと起点になっていれば点は取れたと思います」
鈴木淳監督(山形)
「後半に向けて、もっとシンプルにやるということと、ミドル、ロングのシュートを狙っていくということ、それからリスクマネージメントをしっかりするということで送り出しました」

先制されたことで草津も攻勢を強め、山形もこれをまず捌いて反転攻勢を仕掛ける攻撃の応酬が続きますが、お互い決定的なシーンが作れないまま、まず草津が動きます。56分に小久保に代えて高須洋平が投入されました。直後の59分、山形のFKを直接キャッチした小島さんは中央を駆けあがる寺田へフィード、受けた寺田はそのままドリブルでどんどん前進していきます。そして誰も寄せてこないチャンスを活かして、そのままミドルシュート。豪快にネットに突き刺します。普段は左サイドからパスかクロスを選択する寺田ですがFKキッカーも務める選手に、どフリーで打たせた山形のミスとも云えるでしょうか。人数が揃っていると逆に寄せが甘いちょっとした心理的空白を突けたのかもしれません。
あと特筆すべきは小島さんのキャッチングからフィード選択までの判断の早さでしょうね。無理はせずキッチリ両腕で抱えるシーンもあり、またフィードを選択すると、数的優位なポジションの選手へ確実に渡す。これは豊富な経験の為せる業なのでしょう。ともあれチャンスをゴールにまで繋げた寺田武史、Jリーグ初ゴールおめでとう。

寺田武史選手(草津
Q:ゴールのシーンはボールを受け取って、そのまま走ろうと思ったのですか?
「いえ、預けて走ろうと思ったんですけど、前が結構空いてたので、とりあえず仕掛けました。そこで相手が寄ってきたらワンツーを使おうと考えていたんですけど、プレスが全然なかったので、真ん中から行きました」
Q:ボールを受けたときの動き、ポジショニングは?
「セットプレーで結構相手が残っていたので、とりあえず真ん中にいて、ボールがもらえたらもらおう、と。そこまで意識はしていなくて、スペースがあったから出た、という感じです」
Q:今季初ゴールの感想は?
「いや、でも今日は全然プレーがよくなかったので、点が取れてほっとしてます」
Q:後半、攻撃の際は寺田選手のサイドもスペースがあったようですが?
「でも、僕のイージーミスが多くてうまくラストパスにつなげることができなかったので、そこが課題ですね」
手塚聡監督(草津
「また0−0から同じような戦いをしようと後半に送り出したんですけれども、始まって5分で失点をしてしまいました。ただ、ここのところ、失点から連続してバタバタしてやられることが少なくなってきましたので、その時間をどれだけ我慢できるかということで、カウンターから1点を取ることができました」
Q:高須選手は寺田選手と代えることが多かったですけど、今日は小久保選手と代えました。その辺の意図を教えていただけますでしょうか?
「高須に関しては、点を取りに行ったりするときに、左利きですので左サイドで使ったり、あるいは1ボランチにしてトップ下を山口と2枚というふうな形で使ってました。今日は、(山形の)臼井選手と佐々木選手の右サイドというものを高須1枚で勝負するというのは時間的に早いなというものがありましたし、寺田も点を入れて気分がいいでしょうし、あとは中盤でもう少しボールが収まって、ボールが押し出せるようになればチャンスは広がると思ってましたので、そういい意味でボランチと交代しました」
鈴木淳監督(山形)
「臼井のシュートによって、こぼれ球を阿部が決めて、言ったとおりのことをできて得点できたんですけども、その後に2点目を取りに積極的に行ったときに、(山形の)フリーキックからカウンターを食らって失点してしまいました。十分に注意をしていたところだったんですけども、ゴール前まで一人で運ばれたのに対処できませんでした。攻めた後のカウンターアタックに対しては、これからも修正していかなくちゃいけないかなと思っております」

セットプレー崩れから素早いフィード、そしてカウンターで同点。後半の早い時間帯で追いつけたことで、草津はかなり楽になりました。また、直後のGKで小島さんは多めに時間を使ってキックしていました。これは追いついた直後の高揚しており、ホーム山形の攻勢を浴びつつあった味方を落ちつかせてゲームの集中させる効果があったと思います。こういうところもベテランゆえの緩急のつかせ方、機微ですよね。
同点となったところで山形の猛攻となるのかと思いきや、かなり一進一退の展開に。これは山形の中盤が攻勢を強めてボランチの高橋がかなり前ががりになり、そのスペースを草津が使えたことが大きかったですね。また、守備に奔走してくれた小久保と代わった高須が、積極的にドリブルで仕掛けて新たなアクセントを後半に作ってくれたのも効果的でした。
山形のバイタルエリアでセカンドボールを比較的拾えたこと、サイド攻撃のスペースが生まれたことで草津の攻撃が組み立て易くなり、右サイドをダイレクトパスで崩して山口がファーサイドでフリーになった逆サイドの寺田にピンポイントのクロスを送ります。しかしダイレクトシュートを狙った寺田が空振り。絶好の追加点のチャンスを逃しました。これがキマればさらにヒーローでしたが。まあトラップしていればGKの方向に流れてしまったでしょうし、難しいプレーを要求された場面でありますしたね。
両チームとも80分を過ぎた辺りから立て続けに交代を行います。草津は79分に樹森に代えてFW佐藤正美。山形は78分にMF本橋卓巳からMF大塚真司、84分にFW根本亮助をFW原竜太に投入しました。

手塚聡監督(草津
Q:後半に樹森選手と佐藤選手の交代の意図について教えてください。
「樹森の特徴というのが、今日のゲームに関しては出ていなかった。それはディフェンスラインとの駆け引きの中で、山形の4バックのうまいラインコントロールなどの影響もあると思いますけども、今日のゲームに関しては、樹森のよさが出る回数が少なかったと思います。あとは、互いにゴール前のシーンが多くなって、中盤が空いてクロスが入ってくるシーンが多くなってましたので、高さというものを佐藤の馬力で、スリッピーな中でセカンドボールなどでいろいろなことが起きる可能性がありますので、そういうことを期待して樹森と佐藤を交代しました」
鈴木淳監督(山形)
Q:後半、根本選手に代えて、林選手ではなく原選手を投入したのはどういう意図があったのですか?
「林はスペースがあれば行けるんですけども、押し込んだ状態で、なかなか決定力がないということで、林よりも原のほうがいいかなということで、原を使いました」

樹森は相変わらず頭の下がる、精力的な運動量で前線で攻守に貢献してくれましたが、押し込まれる時間帯にはボールが来ず、攻めの時間帯はDFラインの裏がとりにくくなっていたので苦労していました。1トップ気味になる場面も多かったので、CB2人のチャレンジ&カバー、そして高さに抑えられてしまいましたね。それでも少ないチャンスには必ず攻め上がりサイド攻撃のポストとして頑張ってくれていました。ひたむきな全力プレーを黙々とこなす樹森大介の姿勢を、若い選手たちはお手本にしてほしいですね。
そして負傷明けの原竜太がピッチに復帰。既に結果を知っていた試合でなければ、ドキがムネムネの交代だったと思います。

原竜太選手(山形)
「短い時間ではあったけど、久々にピッチに立つことができてうれしかったです。ただ、得点できなくて残念でした。監督からも『シュートを打つように』と言われていたので、1点取るように意識はしていたのですけど。そして、勝てなかったことも残念です。自分の動きに関して今日の反省点は、もう少し裏に抜ける動きが出せればよかったです」

原竜太は反省のコメントを出していますが、投入された最終盤は、山形の猛攻を受ける草津が自陣で耐える時間帯になっており、裏のスペースは無かったですからね。草津はFKとCKを凌ぎ続けますが86分、両サイドに大きく振られる展開にマークがずれ、クロスに飛び込んだ佐々木勇人に決定的なヘディングを打たれますが、これがポスト直撃の命拾いでした。ロスタイムも乗り切って試合終了、貴重な勝ち点1を獲得しました。
最後の一番苦しい時間は全員守備でピンチに体を張って守りきりました。GKもDFもFWもなく声を掛け合い、試合中に互いのプレーを讃えるシーンも見られ、集中しつつも慌てていないのが判りました。吉本や酒井も自陣深くまでマークして粘り強く当たりましたからね。加えて小島さんと齋藤竜のプレー中に見せる笑顔の勝利でもありますか。二人の頼もしさはイレブンの力になりますね。3バックのチャレンジ&カバー、GKとの連携も上がってきているようです。
この日の山形が開幕に比べて弱いチームになったわけではないので、ザスパ草津が成長したことで得た勝ち点だと思います。監督と選手の努力は少しづつですがチームを形づくってますよね。

手塚聡監督(草津
「私自身としては、先行されて追いついた引き分けということで、選手は非常に頑張ってくれてると思いますし、少しずつチームとして形になって、少しずつ戦えるようになってきているなと感じます」
Q:次節、福岡との試合もありますけれども、上位とやっても戦えるという自信みたいなものは、選手たちの間にも生まれてきているんでしょうか?
「ベースとして、今の草津の選手たちは何が必要で、それがあって初めて戦えるという、それを今90分、フルタイムは難しいんですけども、やれるようになってきていると思います。少しの差が大きな差としてリーグ戦では出てきますが、ただその差は少しずつ縮まってきていると思います」
山口貴之選手(草津
「今日は運がよかったです。前半のほうが支配されてたので前半はきつかったですけど、後半は向こうも足が止まっていました」
●小久保純選手(草津Q:久しぶりの山形のスタジアムはどうでしたか?
「やっぱり、懐かしかったですね。懐かしかった分、やりづらかったというのはありますね。全部知り尽くされているので」
Q:次は改修になった敷島での試合ですが?
「そうですね。その前に、自分も試合に出られるように頑張んないといけないですね」

次節のアビスパ福岡戦ですが、第20節の福岡の好調を見るとかなり厳しい戦いとなると思います。しかしモンテディオ山形戦同様に、今やれているサッカーをぶつけるしかないですね。ドリブラーと高さ対策を考えると頭が痛くなりますが、これは敷島のゴールポストにも山形のと同様、かなり頑張ってもらわないと。(笑)