ザスパ草津・賢持宏昭代表取締役、辞任会見。

ザスパ草津公式でもアップされていますが、J's GOALのほうが詳しく。要点を抜粋して。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-07/00022053.html

ザスパ草津・賢持宏昭代表取締役 辞任会見コメント [ J's GOAL ]
「7月26日に株式会社草津温泉フットボールクラブ取締役会に対して代表取締役の辞任の届けを提出し、その届けを受理していただいたことをご報告いたします。
Jリーグへの昇格にあたり、2期連続で目標の収支を達成することができず、当期に関しましても厳しい状況にあります。クラブをJリーグに上げるという夢の目標を達成した今、次の目標はこのチームを地域に根付かせ、永続させることであります。そのためにも経営基盤をしっかりと確立させることが必要であると考えておりました。その結果、この難局を乗り切り、新たな成長を実現できる知見の豊富な経営者をトップに迎え、舵を切ることが最適な選択と、私自身で結論を出しました。
意外性があるかと思いますが、このことは今年の当初より、役員を含む全経営陣の中だけではなく、県内の識者の方々といろいろな形で意見交換をいただいておりました。この3年8ヶ月、毎日が葛藤の日々であり、不安なときを過ごしてまいりました。ただ、大西GMをはじめとする役員の皆様のサポート、また、株主、スポンサーの方々に支えられながらここまでやってくることができました。
そんな中、経験、知識不足な私ですけれども、これまでに3回ほど辞任を申し出た経緯がございます。そんなときにもいつも植木前監督、大西GMに支えていただいておりました。最後に辞任を申し出たのは昨年の夏ごろだったと思います。チームが停滞する時期、本当にJに昇格できるかどうか、心配になっていました。
来季の経営方針や予算作成などそろそろ着手しなければならない時期に差しかかってきたこの時期に、自分自身の力が残っているのかと自問自答し、大西GMに相談させていただきました。今回の申し出に、大西GMが了承してくれたことで代表取締役を降りることを決意いたしました。
今後は、新経営陣にスムーズな引継ぎを行いまして、在任期間中を精一杯ラストスパートしたいと思っております。以上です。ありがとうございました。」

ザスパ草津のこれまでを振り返れば、大きなギャンブルのような場面も何度もありながらも、その都度勝利を重ねて毎年昇格し、結果として1度もつまずくことなく3年でJリーグに。成功したから良かったようなものの、リスクも大きく他クラブに真似はオススメできないですよね。
これまで3度も辞意を漏らしていたとは、やはりJリーグ加盟までの精神的な負担は植木前総監督と同じく賢持社長も相当のものだったようです。クラブ立ち上げより今まで、本当にお疲れ様でした。
それでもシーズン半ばでの辞任。会見コメントで語られる理由を読んでも割りきれないものがあり、いろいろ類推も出来ますが、これから全ての事情が明らかになることもないでしょうし、知ることも出来ないだろうこともまた判ります。ザスパ草津は賢持社長の進退問題とは別に、活動を続けなければなりませんし、新社長とその手腕に期待したいと思います。
後任人事に関しては、大西GM兼社長代行よりコメントが。これは7月30日付地元紙上毛新聞より。ウェブ上では掲載されていない部分です。

ザスパ 賢持社長が辞任会見
社長代行となった大西忠生ゼネラルマネージャーは、「次期社長は株主の中から、経営者として実績のある人にお願いしたい。8月中旬の株主総会までには決めるつもりだ」と語った。

大西さんのご病状を考えれば、1日も早く後任の新社長が決定して欲しいです。大西さん、どうぞご堅固で。