J2第25節、コンサドーレ札幌戦。総合力での完敗。

SH772005-08-07

お盆休みのお陰で、逆に直前まで忙しすぎで1週間も更新できなかったオレが来ましたよ。まあ更新したいような内容の試合でもないんですけど。この日も仕事終わりで直行、駐車場→タクシーで18時半に敷島入り。今季2番目の6,613人の人出はうれしくもありましたが、名物の鳥メシはSOLD OUT。前回が2,600人程度の人出だったので各販売店は少なく見積もったのようですね。とにかく飲み物だけで試合終了まで観戦しましたよ。昼間は暑かったですが、ナイトゲームだけあってやや気温も下がり、微風もあったので、思いのほか観戦しやすい試合でした。ともあれJ's GOALより結果から。
http://www.jsgoal.jp/result/20050200030320050806_detail.html

●J2第25節 8月6日(19:05/群馬陸/6,613人)
ザスパ草津 1−2 コンサドーレ札幌
得点 11分:池内友彦(札幌) 55分:和波智広(札幌) 79分:山口貴之草津

結論から書きますと、「点差以上の完敗。草津はチーム総合力で札幌にはるかに及ばない。1試合で2得点以上とるための試みこそあるが、メンバーが少し変わると相変わらず工夫がない攻撃を繰り返すばかりなのは困り者。」ですね。
まあ同じ3−5−2布陣で完成度が高い、やりにくい相手との力負けでもあり、現在のチーム戦術(3−5−2で守備・カウンター基調)を採用したのは第2クールからなので、錬度云々は早いかもしれません。しかし、それにしても力の差が、チーム錬度の違いがありすぎですね。札幌の柳下監督が試合後に「2−1で終わりにしてはいけなかったゲーム。相手を0に抑えなければいけなかったし、もっと得点のチャンスもあったはず」とコメントされているとおり、札幌も試合内容は採点すれば60〜70点だと思います。しかし、草津はその60〜70点だった札幌にも勝機は見出せませんでした。リーグ上位の相手であっても、今回のように内容60〜70点の試合もあるのが普通です。そういう時の相手につけこめるくらいのチーム力が必要ですよね。現状、個々の局面や選手個々の動きからは「ああ、こういうことをしたいんだな」とは判るのですが、それをチーム全体でピッチになかなか表現できない。当初ゲームプランが崩れると立て直しがきかない。メンバーが変わると戦い方のバリエーションが減ってしまう。今季まだ逆転勝ちが1度もない(先制された後、2−1とかで勝ったことがない)のも、こういうところが大きいのでしょうね。チームとしての経験値、錬度の向上。どうも今季一杯の課題のようです。局面など詳しくは、メンバー紹介のあとで。ザスパ草津、この試合のメンバーは。

ザスパ草津スターティングメンバー(J2第25節 vsコンサドーレ札幌
GK22:小島伸幸
DF:17小川雅己・32齋藤竜・2籾谷真弘 
MF:5氏家英行・6鳥居塚伸人・9山口貴之・18寺田武史・24酒井良
FW:14佐藤正美・30樹森大介
●サブメンバー
GK:29岩丸史也 DF:23チカ  
MF:7佐田聡太郎・35杉山琢也 FW:33反町一輝
●キックオフ(3−5−2)
−−佐藤−−樹森−−:反町
寺田−−山口−−酒井:佐田・杉山
−-鳥居塚-−氏家−−:
−籾谷−斎藤−小川−:チカ
−−−−小島−−−−:岩丸

先発の変更点はFW佐藤正美が久々の先発、FW吉本淳はベンチ外くらいでほぼ固定。吉本はまだコンディションが回復し切っていないのだとか。試合を見てから振り返ると正直、吉本の不在は大きかったですね。また、控えメンバーにDFチカが負傷復帰で初登録の朗報も。チャレンジャーズ昇格の杉山琢也も連続でベンチ入り。これからもガンバレ。
布陣も毎度どおりですが、両SHが下がるので実質は3−4−1−2なのかも。対戦相手のコンサドーレ札幌は。

コンサドーレ札幌スターティングメンバー(J2第25節 vsザスパ草津
GK:1林卓人
DF:4曽田雄志・5池内友彦・15加賀健一
MF:2岡田佑樹・7和波智広・16鈴木智樹・19上里一将・21金子勇樹
FW:11相川進也・30デルリス
●サブメンバー
GK:28高原寿康 DF:3西澤淳二
MF:6西嶋弘之 FW:13中山元気・25石井謙伍
●キックオフ(3−5−2)
−−相川−−デル−−:中山・石井
和波−−上里−−岡田:西嶋
−−鈴木−−金子−−:
−池内−曽田−加賀−:西澤
−−−−-林-−−−−:高原

前橋育英高卒、FW相川進也が前橋敷島に帰還。第1クールではインフルエンザで帯同メンバーにも入っていなかったのですよね。加えて相方は元水戸のデルリス。このツートップは強力ですな。中盤では沖縄出身の上里くんが中央に。DF曽田雄志が中央に入って統率する強固な3バックは、札幌が目下4位につけている大きな要因でしょう。スタメンに曽田がいるだけで、札幌に2点はやれない。そういうレベルの好選手だと思います。
さてキックオフ。3−5−2同士ではおのずと中盤、両サイドの制し合いがカギとなると思いますが、総合力で1日(どころではない)の長がある札幌が早々に優位に立ちます。3分にデルリスへのパス(これはDF籾谷がクリア。とてもエライ。)、6分にもゴール前で密集混戦のピンチ(これは自滅。とてもダメダメ。)、10分にはゴールキックを相川がヘディングでデルリスにつないでシュート。これはオフサイドでしたが、DFラインの押し上げでコンパクトな中盤を作り上げ、ツートップに配球する札幌の攻勢で試合が進みます。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-08/00022392.html

柳下正明監督(札幌)
Q:今日の中盤の構成の意図は?
「前節も同じ3人だった。3バックの徳島戦で、1ボランチの横のスペースを使われたので、2ボランチにして使わせないようにした。ボールに近い人間がボールに行って、2人はカバーに回った。真ん中はうまく守備していたと思う。山口をフリーにする場面もあったが、まずまずやってくれたと思う」
Q:デルリスを含めた前線は?
デルリスと(相川)進也の距離感は悪くはない。中盤からのパスのタイミングが少しズレていたので、今後コンビネーションを高めたい。デルリスらしい背後への飛び出しが見られるようになったし、良くなっていくと思う。
上里一将選手(札幌)
ボランチとの連携で、攻めにいったら、必ず一人はボランチの位置に戻ってバランスを取ることを決めていた。今日は、ボールを取りに行く場面、きっちりと守りを固める場面がハッキリとしていてうまく機能していた。相手の裏を取って、ラインを下げさせるように心がけた」
鈴木智樹選手(札幌)
「まず90分間、体力が持ち、プレーできたことが良かった。トップ下(山口選手)が起点だったので、そこをつぶすことが自分の役割だった。フリーにしてしまい結果的にPKで1点取られたのは課題だが、全体的にはうまくできたと思う」

DMF2人と上里の攻守の連携は得点の直接絡まないので地味ですが、敵ながらとても効果的でした。草津はチームとして攻めあがれない、イヤな流れのまま11分に札幌のFKを迎えます。そしてゴール前に詰めずにやや後方に残ったDF池内にボレーシュートを決められ0−1。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-08/00022410.html

小川雅己選手(草津
「中盤から後ろのプレスが効かずに、相手の2トップに対してフリーでボールが入ってくるのが、つらかった。もっと激しく2トップにマークに行きたかったけど、そういう状況だったので、なかなか行けなかった」
手塚聡監督(草津
「1点目は、セットプレーの守備でファールがあったように見えたが、それも勝負のうち。せめぎ合いで負けたということ」

たしかにファールっぽいプレーの結果、フリーの選手を作ってしまったようにも見えますが、手塚監督の云われるとおり「せめぎ合いで負けた」結果でもありますね。前半早い時間帯の失点は草津にとって大きな負担となります。前半は守って後半勝負、というプランは撤回せざるを得ず、攻勢を強めなければなりません。前半、それも序盤のセットプレーがどれだけ重要な局面だったか判っていたのか、と云うことだと思います。最近はセットプレーでの失点は大幅に減り、流れの中での1対1も簡単には負けなくなってきただけに残念ですね。
しかし、ここからしばらくは草津の攻勢、1点リードの札幌が迎え撃つ形で推移していきます。中盤突破で前線にボールを出す手段は草津も講じていました。山口貴之へのマークがキツくなることは過去2戦で織り込み済みです。チーム全体を右サイドに寄せて、マークを受ける山口や酒井が一度氏家にボールを戻し、氏家が前線にフィード。これを佐藤がポストプレーで組み立てていきます。この形はかなり奏功し、鳥居塚キャプテンの攻撃参加も出来たので、札幌中盤の山口への徹底マークが弱まりましたね。
15分には氏家からフィードを受けた樹森が反転シュート、16分には氏家→山口→酒井→樹森とキレイに繋いでCKを得ます。18分には樹森のヒールパスを受けた山口がDF裏に走る佐藤にスルーパス。決定的な場面でしたが、シュートはポスト脇に流れてしまいました。20分には札幌のCKからDF斎藤竜のドリブル独走から佐藤のシュートにつなげますが、これもクロスバーの上で、枠内を捉えられません。中盤でのマークがキツイときの対応としては第1クールの湘南戦でも見せた方法ですが、氏家のフィードはなかなか精度があり、通らない時もほとんどがチャレンジのパスなので、これからかなり武器になりそうです。*1そして、この攻勢の時間帯で1得点も出来なかったことも草津の現状です。決定的なチャンスは何度もつくれないだろうことは開始10分くらいで判っていただけに、18分の山口からのスルーパスを、佐藤にはなんとか決めて欲しかったですね。一番悔しいのは佐藤本人でしょうし、贅沢いえばキリが無いのですが。
それからもしばらくは草津の攻勢が続き、28分には山口からパスを受けて攻めあがった氏家がクロス、逆サイドに流れていた酒井が折り返してゴール前の樹森にあわせますが、これも決定的な場面にまで持ち込めずにゴールはならず。
30分すぎからは、攻勢を凌いだ札幌が反転攻勢に出ます。前半終了まで札幌の時間のまま過ぎていきました。大ピンチこそなく前半を終了できましたが、0−1のまま。前半終盤の札幌の攻撃を凌ぐなかでGK小島はひときわ光っていましたね。キャッチ後のリリースの判断の良さ、草津の選手がフリーで前を向ける位置に素早くボールを出してくれます。ピッチの現在状況を俯瞰で把握、素早い判断で流れを作ろうとする小島さんのキャッチ&リリース(本当はなんて云うの?)は敷島で見られる数少ない一流のプレーですね。ただカウンターの好機でもボールをもらった選手の判断が遅く、カウンターにならないのが草津でもあるのですが。
また札幌の攻勢の時間帯には酒井・寺田の両SHが下がったままになるので、草津の攻め手は佐藤正美へのロングボールの放り込みだけに。ただ前線には佐藤と樹森しかいないので、佐藤がロングボールの競り合いで札幌DFに勝とうが負けようが、セカンドボールは延々札幌に渡り続けました。正直、このメンバーではこれ以上打つ手がない。後半開始か早々にメンバー交代になる、そう見えました。2点はとれなくても、なんとか1点とる施策が必要な状況でした。
しかしと云おうか、とりあえず後半は双方ともメンバーは代えずにスタートに。そして試合内容も前半の続きのまま札幌の攻勢が続き、草津はまったく攻め手がありません。そんな状況のまま55分、札幌の左SH和波の長躯ドリブル単独突破を許し、ペナルティエリアに進入されてシュートを打たれます。これが逆サイドネットに突き刺さって0−2。試合は事実上終わってしまいました。ロングボールの放り込みで2点も3点もとれるようなDF陣、相手ではありませんからね。
草津は致命的な2失点目の3分後に、左SHの寺田武史佐田聡太郎、右SHの酒井良を杉山琢也に同時交代しました。遅きに失した交代でしたが、チームを動かすには的確なものでした。草津が攻勢に出るには、下がりすぎの両翼を押し上げねばならないのは明白で、この同時交代から草津の時間帯が始まりました。

●杉山琢也選手(草津
「0−2で負けている場面での出場だったので、得点にからむプレーがしたいと思っていた。自分の長所は縦に抜けるスピードなので、サイドでの勝負で勝っていかないといけなかったのですが・・・」
佐田聡太郎選手(草津
「2点目を取られてからの出番だったので、ムードを変えてやろうと思った。ワンタッチプレーなど、早い攻めを心がけた。体がキレているし、調子は良かった。何回か惜しいチャンスを作れたし、リズムは変わったと思う。負けたのは、もちろん悔しい」

主に佐田の攻めあがりからチームが押し上がり、逆サイドの杉山に大きなサイドチェンジで揺さぶります。とにかく活性化したので、ようやく一進一退の展開に持ち込みました。まあ、前半と後半の得点後それぞれで札幌がややペースダウンしたこともありますけどね。札幌も後半は徐々にツートップにとりあえず渡して草津DF陣を押し下げる作戦できていました。相川とデルリスまかせとも云えますが、2点リードしているチームの強みでもあります。そして、札幌よりも先に草津が徐々に運動量を無くしていきます。札幌のロングボールに振り回され、J2初年度ということもあり先発組には連戦がかなりキツイようです。それでも79分、佐田と樹森の組み立てから佐藤に繋ぎ、ペナルティエリア内で倒されてPKの判定。これを山口が決めて1−2。追い上げムードになりますが、運動量の落ちた草津イレブンが札幌を慌てさせることもなく、終盤のパワープレイもとにかく蹴り込むだけの単調な攻撃を繰り返します。今季通じてですが、草津のパワープレイはまったくパワーが無いんですよね。バランスが崩れた時、チームとしての意志統一の低さが顕になる部分です。前目の人数を増やせばパワープレイになるわけではないのですが。試合は札幌の時間稼ぎでまとめられてホイッスルとなりました。

柳下正明監督(札幌)
「結果的には2−1で終了したが、2−1で終わりにしてはいけなかったゲーム。相手を0に抑えなければいけなかったし、もっと得点のチャンスもあったはず。前半、先制してから中だるみがあったし、もっと攻めていければ、反撃の余地も与えずに終わりにできたと思う。プレスに行かなかったり、走る距離が少なくなったり、少しずつ隙を見せてしまっていた。これからもっと厳しい戦いが続いていくので、こういうゲームで相手の息の根を止めるまで戦わないといけないと思う」
手塚聡監督(草津
「暑い中の連戦で、お互いに疲労がたまった中でのゲームだった。前半は、うちのやりたいことを相手にやられてしまった。後半に追加点を許して、メンバーを交代して攻めに行ったが、いまのチームの現状では2点を取ることはできなかった。惜しいところまでいったが、現時点ではここまでといった感じだった。ただ、選手はホイッスルがなるまで、あきらめずに良くやったと思う」
Q:札幌戦は1-4、1-3、1-2だが、チームとして成長しているのか?
「内容からすると、変わってきていると思う。前回は、1点返したが攻めることすらできなかったが…。修正点はまだまだあるが、差がつまっていると考えてもいいとは思う」
鳥居塚伸人選手(草津
「前半は、やりたいサッカーを相手にやられてしまい、受けに回ってしまった。後半は向こうの足が止まるだろうと思っていたが、早い時間に追加点を奪われてしまったので難しくなった。うちも勝負所で点が取れていたら、展開は変わっていたはず。オフサイドのルールの変更を、相手にうまく利用され、DFラインが下がってしまった」
山口貴之選手(草津
「どうやって点を取りに行くのか、選手みんなで考えないといけない。チャンスがないわけではないので、そこをキッチリ決めていかないと勝てない。前半しのいで、後半に勝負をかけるしか、勝てる方法がないかも。いまのチームは2点以上取るのは難しい」
●酒井良選手(草津
「前半は高い位置が取れていたし、ゴール前で仕事が出来ていたと思う。そういう意味では1点目の失点が悔やまれる。ああいう時間帯に取られると、いまのうちでは厳しい」

点差以上に内容の面で大きな敗戦でした。MF山口貴之は以前「チームの出来不出来に山がありすぎる」とコメントしましたが、これは個々のパフォーマンスというよりは、自分たちのペースとプランから外れる展開に即応するだけの対応力がチームにないことを指摘しているのだと思います。札幌戦はスコア的には1点差でしたが、大きな流れでの主導権は90分間札幌の手中にありました。しかも札幌にしても100点満点の出来ではない。とても厳しい現実です。
相手から主導権を奪い返す方法はいかに。繰り返しですが、チームの経験値と対応力が上がらないと、しっかりした攻守コンセプトを持つ上位チームに勝つことは今後も果てなく難しいでしょう。手塚監督のコメントどおり、選手は最後まで走りましたがこれからはそれ以上の向上が必要です。第1クールの大量失点の反省から第2クールは守備を立てなおしました。第3クールはその守備をベースにいかに得点を重ねるか。第3、第4クールのテーマとして欲しいですね。
試合以外の点について。この試合の牧野主審へS席ではヤジがあちこちで飛んでいましたが、ジャッジ自体はおおむね正当だったと思います。テレビで確認してもこの印象は変わりませんでした。サイドを割ったボールでの誤審がS席では眼前で見られたこと、やたら笛を吹いてプレーを止めるつまらなさ、新オフサイドルールでのジャッジの遅さなどイライラを募らせる部分もありましたけどね。全部が正しいとも思いませんし、齋藤などが前半も後半もかなり抗議していましたが、少なくとも後半にはチーム全体で「こういう主審なんだ」と対応し切り替えて試合に臨まないといけませんよね。相手は主審ではなく、対戦チーから勝ち点をとらないといけないのですから。こういう部分も草津のチーム経験値の足りない部分と思います。
そしてヤジも洒落が利いていて、タイミングよく使えばスタンドを盛り上げることもありますが、延々ヤジっていると周囲は興ざめになることが多いですよね。ヤジっている人だけの満足で終わってしまいがち。とにかく草津不利の判定に文句をつければ良い、てものでもなし。敷島のスタンドもまだまだザスパ草津同様に、経験値を上げる必要があるのでしょうね。J1チームのスタンドも1年目からサッカー通で埋め尽くされていたわけでもないでしょうし。
ただヤジで共感できるところもありました。「MC(スタジアムDJ)交代させろ!」ですね。普段の山本ゆうじさんも問題だらけですが、その代役は問題外。札幌も草津も選手名の把握はまったく出来ておらず、一本調子でしゃべるだけ。もしかして草津スタッフが前橋市内で最初に目があったヒトにお願いしたのでしょうか。正直、これから彼が担当する試合はそれだけで500円引きにしていただきたい。ある意味、昨季よりも著しいサービスの低下です。FMラジオ持参で「さすらい」実況聴くのが一番なのかもしれませんね。困ったもんだ。
困り者、といえばゴミ問題。詳しくはザスパ草津系ブログ「晴れた日にはスタジアムに行こう」さん(http://lets-go-to-the-stadium.mo-blog.jp/go/2005/08/post_567e.html)が詳しく取り上げ、対応策まで講じてくださっていますが、ご指摘とご提案、おっしゃるとおりだと思います。
草津のホームゲームはナイトゲームに切り替わって以来、ゴミの回収を止めて各自持ち帰りになってしまいました。モラル、マナー、社会性、サポーター精神。いろんな言葉で語ることができます。しかし、こういう言葉と意識にザスパ草津が甘えているだけです。第1、第2クールにはゴミ回収があった。なんの説明もなく*2ナイトゲームになった途端に持ちかえり。入場料はそのままですから、観客からすれば単純にサービスの低下に過ぎません。ザスパ草津の集客低下問題は複数要因によるものですが、すごく大雑把にすれば「JFLに比べて料金は上がり、サービスは低下した」と括れます。ナイトゲームゆえ色々事情が変わり、運営が苦しいのも承知ですが、ゴミ回収打ちきりは、ユーザーアンフレンドリーすぎますよね。
ちょっと個人的すぎるので書くのを控えていたのですが、前回のホームゲーム鳥栖戦から「クリーンサポーター」という呼びかけが始まりました。要は試合終了後のスタンド清掃ボランティアです。福岡戦でも2袋分ゴミを集めたのですが、回収ナシとのことで全部持ちかえっていました。鳥栖戦からこういう活動が行なわれるのであれば、バスとスケジュールの関係で清掃活動に参加できない自分でも、周囲のゴミを集めてゲートなりのボランティアの方にお願いすれば預かってもらえるだろう、なんて考えて1袋集めて(自分のは持ちかえりですよ、念の為。)ボランティアスタッフの方に伝えたのですが「持ちかえってくれ」の1点張り。クリーンサポーターの活動告知と自発的に集めたゴミだと説明すると「集めてきたなら仕方ない。今回だけ、預かりますよ」と、とんでもなく上から目線&口調で云われたので、さすがに気分がいいわけもなく「結構です、自分で責任もって捨てます」と再回収してきました。運営ボランティア全員とは云いませんが、「クリーンサポーター」に参加できない活動はおおむね余計な清掃活動との認識されているようです。なんだかなあ。*3札幌戦では上記のとおりドリンク1杯での観戦でしたが、どこのダレのとも判らぬゴミを2袋分回収してきましたよ。もちろん運営ボランティアには回収をお願いしませんでした。と云うか、ダレが頼むか。まあゴミ2袋くらいどうってことはありませんが、自分の使った紙コップと2袋分のゴミを自宅で見ると「一体、ナニをしているのか」とか考えてしまいますね。「晴れた日にはスタジアムに行こう」さんご指摘のように「出口付近で仙台のように分かりやすく分別回収をするスペースを設ける」策でお願いしたいところです。過去のゴミ拾いの経験だと、とにかく座席放置は減ってますしね。マナーが悪いヒト勝ち、清掃活動に前向きなヒトが苦労・負担するような現状はなんとか改善していただきたいです。チームも運営も問題が多いですね、まったく。

*1:反面、やる気のないようなショートパスをミスして、奪われてから本気でとり返しにいくクセはどうにかならんか。とり返してもプラスマイナスゼロでしかないのよ。

*2:ナイトゲーム3試合は18時半入り続きなので、その前にはなにかアナウンスがあるのかもしれませんけど。

*3:これでも気を使って周囲にヒトの少ないゲートでお願いしたのですが。みんながみんな「集めてきたゴミだ」と置いていくのも困ると思って。