グルージャ盛岡、岩手県代表として天皇杯に出場決定。観客も3600人を集める。

SH772005-08-30

岩手日報8月29日付より。
http://www.iwate-np.co.jp/sports/2005sports/sport05-083.html

グルージャ盛岡 貫録の頂点
第85回天皇杯全日本選手権県予選を行い、グルージャ盛岡盛岡商高を3−0で下し、初優勝した。グルージャ盛岡は前半13分、右サイドを突破したMF千葉裕也の折り返しにFW原田太が右足で合わせ先制。さらに28分、後半3分にはFW三ケ崎伸穂のアシストで原田が連続ゴール、3−0と突き放した。原田はハットトリックの活躍だった。
盛岡商高は後半、MF田中大介主将(3年)のミドルシュートなどで反撃したが、ゴールを挙げられなかった。3度目の決勝進出も、県内高校勢初の天皇杯出場はならなかった。
グルージャ盛岡は9月17日に松江市で開催される天皇杯の1回戦で京都代表の佐川印刷(2年連続3度目の出場)と対戦する。

昨年は富士大学(前回の岩手県代表チーム)に敗れてしまったグルージャ盛岡ですが、戦力もチーム力も向上させて富士大学にも雪辱を果たして決勝戦に臨み、堂々の岩手県代表となりました。

●サイド切り裂き完勝 グルージャ
会場に詰めかけた3600人の観客を納得させる強さだっただろう。グルージャ盛岡盛岡商高に3−0で完勝し、名実ともに県内チャンピオンに輝いた。
勝利の原動力となったのは今春、そろって入団した尚美学園大出のFW原田太、FW三ケ崎伸穂の新人コンビだ。1−0とリードした前半28分、左サイドを駆け上がった三ケ崎のクロスに原田が頭で合わせ2−0。後半開始早々、またも左サイドを突破した三ケ崎のクロスに原田が右足で決め、勝負を決めた。
今大会通算9点目でハットトリックを決めた原田はスライディングしてガッツポーズ。「おぜん立てのおかげ。自分は決めただけ」と周りとの信頼の深さをうかがわせた。「ハーフタイムに今度はニアでいこうと話し合っていたけどうまくいくとは」と三ケ崎。前半10分に左足を負傷しながらも2アシスト。根性を見せた。

お客さんも入り、若い力も育っているようでなにより。全国地域リーグ勝戦は過酷な連戦ですから、若い選手が計算できる戦力になってくれることは、とても大きいですよね。

昨年は5回戦で不覚を取った。プロ選手を抱え、Jリーグ挑戦を公言するチームとしては今年は負けられない戦いだった。「これで負けたらこれまでのサッカー人生が何だったんだろうと思うくらいの準備をしてきた」という武藤真一監督は「チームみんなが指示した通りによくやってくれた。選手たちを誇りに思う」と選手全員の活躍を強調した。
トップ下で起用し続けていたMF西洋祐をボランチに置き、深い位置からサイドに展開。繰り返し練習してきたサイド攻撃で全得点を奪い、監督としても満足できる内容だった。

記念すべき天皇杯緒戦の相手はJFL佐川印刷プリントダイナマイト。チーム力と現在の課題、通用する部分とそうでない部分を測るのには申し分のない相手です。佐川印刷に勝てるような事になれば3回戦進出、アビスパ福岡戦の実現の芽も出てきます。ぜひがんばっていただきたいところ。