ザスパ草津、11月20日に臨時株主総会を開き、新運営体制を発足。
ながらくのごぶさたでした。仕事が忙しく、更新が2ヶ月以上も滞ってしまい申し訳ありません。仕事の日程も相変わらずの忙しさなのですが、どうやら目処もついてきましたので、ザスパ草津の新体制発足を機会に更新を再開いたしますです。そして、この2ヶ月に渡る騒動についても、新聞記事などを取り貯めておいたので、後々に誰か調べる時のネット上の参考資料として整理、アップしておきたいと思います。やっぱりこの問題から片付けなませんと。
まずは、臨時総会で決まった新運営体制についてザスパ草津公式、簡潔にまとめてくれた記事ではスポーツナビ経由時事通信より。
http://www.thespa.co.jp/top.html
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20051120-00000060-kyodo_sp-spo.html
●2005年11月20日(日) 役員人事のお知らせ
弊社臨時株主総会におきまして、下記のとおり新役員が選任され、その後の取締役会にて代表取締役の継続が承認されましたので、お知らせいたします。今後とも弊社に関し、より一層のご理解とご協力を賜わりますようよろしくお願い申し上げます。代表取締役社長 大西忠生 取締役新任 本谷祐一事業統括本部担当
取締役 猪股有古
取締役新任 中澤敬
取締役新任 星野仁
取締役新任 赤地勝美
監査役 河村憲治
監査役新任 加藤賞一
監事 鳥谷部史尚、以下の取締役は11月20日付けで、解任となりました。
取締役 賢持宏昭●クラブ前社長の取締役解任 J2草津、不祥事で
経営再建中のJ2ザスパ草津を運営する「草津温泉フットボールクラブ」は20日の臨時株主総会で、観客数虚偽報告など一連の不祥事の責任を問い、賢持宏昭前社長の取締役解任を決めた。
クラブ側は賢持前社長の刑事告訴を検討中。前社長は総会を欠席した。
同クラブによると、前社長が独断で仮設スタンドを建設するなどしたため、2006年1月期決算は約1億7000万円の最終損失となる見通し。現時点でJリーグから1億6000万円の借り入れがあり、5000万円を目標とする第三者割当増資などで08年1月末までの完済を目指す。
いまだ書類上は取締役だった賢持前社長が正式に解任され、新体制が発足の運びに。社長代行をお務めの大西GMが、そのまま代表取締役に就任されました。先日の足利での試合でお見かけしましたが、お元気そうでなにより。スタンドからは大西さんに拍手と声援が上がりましたね。あとはチームがプレーと戦いぶりで大西さんにパワーを与えてくれるといいのですが。
整理して順番に記していきますが、今年から常勤取締役に就任された大西さんが社内の不透明な運営費管理に気がついて、調査と組織改革に着手していました。そして事態が公になったときも不正隠蔽ではなく内部調査進展中であることを表明でき、自分たちで調べたことを謝る形で内部調査の結果を主体的に発表して、運営組織の自浄作用を見せることが出来ました。
もしクラブ全体で不正の隠蔽を図ったり、体制が変らないまま運営費が底をついた挙句に不祥事が発覚、なんてことでしたら、今以上の致命的なイメージダウンと存続危機につながっていたと思われます。そう考えると、運営はかなり前からガクガクブルブルな状態で、ギリギリのところで大西さんが破滅的な状況を回避してくれたと判りますね。本当に危なかった。
話を戻して、新任の本谷祐一氏が事業統括本部をご担当に。役割分担は、朝日新聞11月21日付に。リンク先は消滅してしまうので、割愛で。
●ザスパ草津臨時株主総会
株主総会後の記者会見で、クラブは今後、チームを大西社長が、事業を本谷祐一・新取締役が中心に統括していく方針を明らかにした。
ほとんど一人で社長もGMもこなしておられた大西さんの負担も減りますね。本谷祐一取締役については、11月3日付の上毛新聞のミニコーナー「ザスパだより」が一番詳しく。主要な部分を抜粋で。
●ザスパだより 役員に本谷氏
ザスパ草津を運営する「草津温泉フットボールクラブ」は2日までに、元サンフレッチェ広島取締役で、家電販売会社デオデオ取締役の本谷祐一氏を役員に迎える人事を固めた。
(中略)
本谷氏は1998年8月から2001年2月、広島の事業本部長としてクラブ運営の中枢を担った。草津の放漫経営が問題化し、Jリーグが「クラブ経営の経験があり、財政に明るい」として紹介していた。
また、21日付けの上毛新聞では本谷氏は「出向先のJリーグエンタープライズから常勤取締役に就任」とのこと。ともあれ業務全般の実績あるヒトの就任は心強い限りです。
また同じく新任の取締役としてユニスポンサーの文真堂書店の会長さんと、グローバルピックファームの社長さんが就任。そして中澤草津町町長も。前出のスポーツナビも記事では、中澤町長は「再建のため町としても増資に応えたい」と述べられたそうで。町長の熱意と温情にはただただ感謝です。中澤町長のザスパ草津取締役就任のニュース自体はとても早く、9月16日付の上毛新聞の1面記事だったりします。要旨抜粋。
●ザスパ役員に中沢町長就任へ 町議会に報告
草津町の中沢町長は十五日の町議会経済観光常任委員会で、草津温泉フットボールクラブの役員に就任する意向を報告した。同社が七月下旬、取締役就任を要請し、累積赤字の解消に向けた財政面の改革案を提示していた。
中沢町長は「安定した会社にするための支援の一つと考えている。町はチーム発祥の地を自負しており、町の代表として行きたい」と説明している。
(;´д⊂)仮設スタンドでは草津町に迷惑かけたのに、町長スンマセン・・・。とりあえずホーム最終戦で必ず草津温泉の温泉饅頭買います。「本家ちちや」のとか各種。町議員さんの中では慎重論や反対意見もあるそうですが、中沢町長の決意に報いるため、そして「草津」の名前のためにもザスパは信頼回復と運営で頑張らねばなりませんな。
ちなみに同日付の上毛新聞別記事では、中沢町長が来年1月の任期満了に伴う草津町町長選に再選をかけて出馬の意向も表明していますよ。そして15日付記事で「正式に出馬の意思表明」、選挙は来年1月17日告示、22日投開票と決まりました。町長、当選してくださいね。草津町の選挙権ないサポとして歯がゆい。
ともあれ地元スポンサー、行政、Jクラブ運営実績のあるプロら頼もしい顔ぶれによってザスパ草津が運営されることになり、今後に期待したいですね。また財務状況の改善計画も臨時株主総会で発表されましたので、不祥事発覚からここまでの経緯を次のエントリーで。