J2ザスパ草津運営会社代表取締役社長、大西忠生氏逝去。

SH772006-06-29

慎んで、ご冥福をお祈りいたします。夕方の群馬テレビニュースで訃報に触れました。ザスパ草津公式ではご逝去とクラブ、植木監督、佐田選手会長のコメントが伝えられています。
http://www.thespa.co.jp/top.html
久方ぶりに週末まで時間の余裕が出来たので、観戦記や気になるニュースを更新しようと思っていたのですが、まずこの悲しいニュースを記していることが、ただただ、残念です。
出来れば、第2回サポーターズミーティングで、第1回冒頭の「1月いっぱいはお正月」という大西さんのお言葉どおり、ギリギリ1月の29日くらいに大西さんと「あけましておめでとうございます」と、ご挨拶したかったです。重ねてご冥福をお祈りいたします。

大西さんの闘病とザスパへの情熱を記した記事が、読売新聞群馬県版にあります。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/kikaku/057/10.htm

●記者ノート2005 熱い思いに「良薬」を
「実はもう、治療はしてないんだよ。これを飲むだけ」。病状を問うと、背広の両ポケットから、モルヒネと何種類もの鎮痛剤を取り出した。薬の主は、サッカー・J2ザスパ草津の運営会社社長の大西忠生さん(62)。今季全日程を終えた12月の夜のことだ。
(中略)
大西さんが肺がんと診断されたのは3年前。転移のため手術は不可能とされ、J2に昇格した今季は、抗がん剤治療のため短期入院を繰り返した。吐き気や手足のしびれなど副作用は激しいが、それをこらえ、毎試合に顔を出していた。
前社長が退任した7月以降は、GMの業務だけでなく、社長としてチームの一切を取り仕切った。低迷が続くチームの強化策はもちろん、相次ぐ不祥事の中での自治体やJリーグとの折衝、マスコミ対応……。
治療を中止したのは、そうした激務の中でのこと。「副作用で動けなくては仕方がない。残りの時間、自由に全力でやりたい」。それが理由だった。薬を見せてくれた夜、大西さんは話してくれた。「ザスパをつぶしてはいけない。そのためには何でもやる」
身を賭(と)して戦う姿に、誰よりも強いザスパへの熱い思いを感じた。来季の躍進を信じ、一つでも多くの、勝利という“良薬”を願わずにはいられない。

J2の1年目が5勝、2年目の今年がここまで5勝。今季の6勝目も7勝目も8勝目も、そしてJ1昇格の記念すべき1勝目も薬にしてもらいたかったです。そして大西さんにミーティングで語っていただいたとおり、さらに地域に根付き、J1昇格を果たしたザスパ草津を、大西さんのご自身の目で見届けて欲しかったですね。繰り返しですが、ただただ残念です。
ザスパ草津が、群馬初のプロスポーツクラブ、日本で30番目のJリーグクラブとして今日まで存続できているのは、大西さんの情熱とご尽力の賜物。草津公式HPのクラブ、監督、選手会長コメントどおり、自分も所詮一サポーターに過ぎませんが、ザスパ草津を今まで以上に応援、サポートしていきたいと思います。