J2第46節、愛媛FC戦。敷島で4ヶ月ぶりの敗戦は、多くの課題と越えるべき壁を提示した。

胸を張って前に進め。


この試合の結果をJ's GOALより。
http://www.jsgoal.jp/result/20060200030320061021_detail.html

●J2第46節(10月21日14:04/敷島県陸/3,123人)
ザスパ草津 2−5 愛媛FC

得点 44分:菅沼実(愛媛) 46分:菅沼実(愛媛) 55分:南祐三(愛媛) 68分:高田保則草津) 75分:千島徹(愛媛) 81分:吉本淳草津) 86分:石丸清隆(愛媛)
警告 23分:田中俊也(愛媛) 32分:鳥居塚伸人草津
交代 55分:山崎渡吉本淳草津) 58分:赤井秀一千島徹(愛媛) 60分:江後賢一→永冨裕也(愛媛) 65分:太田恵介→堺陽二  71分:寺田武史後藤涼草津) 85分:田中俊也石丸清隆(愛媛)

長らくのごぶさたであります。ようやく更新できる時間が出来れば、どエライ試合となってしまいました。
シーズンチケット後期分が自宅に送られてきて、その束を見たときの事なんですが、「このシーチケで観る試合には、快勝も逆転勝ちも、どうしようもない大惨敗もあるんだろうなあ」と想い、その覚悟もおぼろげにありました。とはいえ、シーズン順位を考えた上で、とても大事な試合でこういう負け試合をしてしまうところが、ザスパ草津の弱さと今の順位を証明しているんでしょうね。しかしあと6試合と天皇杯もあるわけですし、こんなところでシーズン終戦にされても適いません。サテ公式最終戦を逆転勝利で飾ったチャレンジャーズチームのように、次節の札幌戦からも、また気合の入った試合を見せてもらわねばなりません。シーチケもまだあと3枚ありますし。

上の繰り返しみたいになりますが、この試合感想の結論は今でも思い出すと悔しさとふがいなさで泣けてくる「チームの抱える様々な課題が露出し、それらの克服なしにチームはこれ以上強くなれない、という大きなテーマを眼前に提示された試合」です。
ホーム敷島県陸では6月4日以来の敗北、しかも惨敗だったわけですが、イレブンが頑張った試合が今まで多かったからこそ、この順位でもホームスタ負けなしの長い記録を続けてこられたわけでもあります。しかし同時に勝ちきれなかった、勝ち方や攻め方が見えない、負けなかっただけの引き分けもありました。前々節の鳥栖戦も、FW新居やSB高地が出場していて、かつあのバ●主審でなければ失点0で済んだか、引き分けで終われたかは厳しいと思えます。またサカラグ場での天皇杯FC岐阜戦も3−0とスコアだけなら快勝でしたが、その内容はJ2リーグ戦を考えれば不安が残るものでした。
敷島で負けなしが続いたとはいえ、その間でも課題も問題点も厳然として存在したままで、今回の大事な試合で好調の愛媛を相手にして様々な課題が噴出し、かつチームが越えるべき壁として草津に関わる人々の前にハッキリと現れたのだと思いますね。
草津がこの日、たまたま最低の出来だから、たまたまの不運ゆえに敗れたのではなく、いつものままで解決しないままに抱えてきた課題に因って、自滅した戦いであったとも思います。簡単には解決出来ない、深刻な課題ばかりですが、これからの試合で取組まねばならず、同時に来季以降もっと順位を上げていくのに必要な改革を迫る中長期のテーマでもあると考えます。
この試合のスターティングイレブンとサブメンバーもJ's GOALから。

●J2第46節ザスパ草津スターティングメンバー
GK:1高木貴弘
DF:7佐田聡太郎齋藤竜(C) 25田中淳  11寺田武史
MF:6鳥居塚伸人 30秋葉忠宏  13山崎渡 10島田裕介  
FW:9高田保則 24太田恵介
●サブメンバー
GK:22北一真
MF:18櫻田和樹  19後藤涼 FW:20吉本淳 16堺陽二 
●キックオフフォーメーション(4−4−2・トレスボランチ)
−−高田−−太田−−:吉本・堺
−−−−島田−−−−:  
−山崎-鳥居塚-秋葉−:櫻田・後藤
寺田−−−−−−佐田:
−−田中−−齋藤−−:
−−−−高木−−−−:北


この日も最近の基本スタイルである4−4−2のトレスボランチで臨み、ボランチは右から秋葉・鳥居塚・山崎と並びました。山崎がやや前目、鳥居塚と秋葉は固定されず交互にスペースを補完しあう形が予想され、大体そのように進みました。鳥居塚と秋葉の併用で中盤のボールの納まりと展開力は上がるのですが、中盤のハードすぎマーカーで攻撃力も期待できるチカが出場停止だったり、アンカー大谷の起用が出来ない、中井ならもっと高い位置で島田と絡んで攻撃を作れる、などトレスボランチの組み合わせも一長一短なんですよね。植木さんも頭が痛いと思います。もう一度3バック? う〜ん。対する愛媛FCは。

●J2第46節愛媛FCスターティングメンバー
GK:35川北裕介 
DF:15森脇良太 7金守智哉 36南祐三 28松下幸平
MF:23井上秀人 25高萩洋次郎 16赤井秀一 27菅沼実 
FW:18江後賢一 33田中俊也
●サブメンバー 
GK:1羽田敬介 DF:5星野真悟 
MF:17石丸清隆 32千島徹 FW:19永冨裕也 

柏戦から中2日、サブまでまったく同じメンバーで遠征してきました。昨季の天皇杯での対戦はもちろん、JFLで戦った頃の愛媛でないことはメンバーの顔ぶれからも明白ですね。炎天下の南長野で草津と直接戦った選手を調べると、この中では赤井秀一選手ただ一人のようです。FW友近やMF濱岡といった好選手であり草津にとって馴染み深い雄敵であるJFLからの主力選手たちも、負傷や起用の問題もあるようですが、ベンチにもいないことからも愛媛の補強振りがうかがえます。
そして多くのレンタル補強は安易なかき集めではなく、草津との対戦では過去最高の愛媛だった、と言い切れるまで強くなった立派な要因だと思えます。今季Jリーグ初挑戦1年目のチームですが、同時に昨季JFL優勝に導いた望月監督体制2年目のチームでもあります。その攻守の切替の早いサッカーが、J1からの効果的なレンタル補強と合わさりシーズン終盤にきてより強いチーム、勝ちパターンと自信を持つチームとして体現され成熟しつつあるように思いますね。補強も愛媛の戦い方にフィットした、出場機会を求める好選手をチョイスしてきたのではないでしょうか。
草津は試合が休みだった前節、愛媛がホームで柏と対戦する試合をスカパーで観ましたが、ディエゴとフランサを欠くとはいえ、強豪柏相手に攻守の切替の早いサッカーで互角以上に試合を運び、3−1で勝利しました。この試合を観るだけでも容易ならざる敵であることは明白でした。*1
かつ草津自身も前回、第3クールの対戦で愛媛に敗れており、相手への危機感も試合の重要さの認識もあったのと思うのですが、イマイチ気合の入らないままイレブンは試合に臨んでしまったようです。J's GOALの植木監督、選手インタビューより注目部分を抜粋で。
http://www.jsgoal.jp/news/00039000/00039607.html

高田保則選手(草津):
「恥ずかしい結果だし、不甲斐ない。前半から気持ちの面でどこか抜けたところがあって、球際で気合負けしていた。戦う気持ちをサポーターに伝えることができなかった」
島田裕介選手(草津):
「2点目、3点目は防げた得点だった。どこか集中力が欠けてしまっていた」
鳥居塚伸人選手(草津):
「気持ち的に甘いところがあって、試合のポイントでやられてしまった」

http://www.jsgoal.jp/news/00039000/00039605.html

植木繁晴監督(草津):
「今日のゲームに関して言えば、気持ちを出さないと勝てないと伝えたが、それが球際から全く伝わってこなかった。走り回って、ボールを拾いにいかなければ、次にもつながらない。そういうことがよく分かったゲームだった。何もない最低のゲームだ」
Q:気持ちが入らなかった理由は?
「ホームの敷島でやれば勝てるという慢心があって、試合に対して気持ちの面でなめてしまっていた。そういう甘さがあったのだろう」

この試合のような誰もが認識している大一番で、プレッシャーを感じながらも臆することなく、かといって固くならずに戦えるようなメンタルの問題は、連勝をかけた試合で一度も勝てないままシーズン終盤まで来ている草津にとって、大きなテーマであり越えねばならない重要な課題と思われます。連勝できないってのは、ものすごく大雑把ですがシーズンの半分は勝てないってのと一緒ですからね。
ただ気合ややる気だけの問題とは思っていません。自分のプレー、チームメイトのプレー、チーム全体のプレー。それぞれに自信と信頼を持ち、またチームメイトに応える精度を持ったプレーをしなければ、草津イレブンは自信の裏づけなしにピッチに立つことになります。やはりテーマを持ち克服する練習と、ピッチで失敗しても繰り返しチャレンジするところからやり直すことからなのでしょうか。バクスタのサポーターとしては、これからピッチでチャレンジし続ける選手には、闇雲な叱咤ではなく、激励の言葉をかけていきたいと思っています。
試合は、植木監督や高田選手のコメントどおりに前半から球際での競り合いに気迫を感じませんでした。ゴールキックも競れない、セカンドボールも拾えない、ほとんど愛媛ボールからリスタート。中盤の早いプレスで寄せられるのにフォローもなく潰されボールを失う。秋葉や鳥居塚が2人や3人に寄せられているのですから、逆にパスコースさえあれば、味方のほうが多いはず。しかし自陣でボールを失い、愛媛の運動量、攻守の早い切替によってあらゆる場面で数的な不利を余儀なくされ、両サイドから押しまくられ、愛媛の優位で時間が過ぎていきます。
「走撃」をしているのは草津ではなく愛媛。この試合で急に「走撃」できなくなったわけではありません。シーズン終盤にきて布陣や秋葉選手の加入など細かい変更点もありますが、出場している選手はほとんど変わりません。個々にやれていたことがやれていない。やれなかった試合でもどうにか勝ち点を拾えてきたことにより、開幕の頃の清新な気持ち、惨敗した試合の悔しさなどが、本人たちが気付かないくらい、ゆるやかに弛緩してきていたのではないでしょうか。1歩早い動き出し、無駄かもしれない駆け上がり、それに応える丁寧なパスがチャンスに繋がってきたはずなんですが。
草津では20分過ぎあたりにようやく左からのクロスをヘディングで枠に飛ばした太田のプレーが前半唯一のチャンスでした。島田も激しいマークにあって思うようにプレー出来ず、後方からFWやサイドに送るパスもラインを割ってしまうような精度や丁寧さを欠くものばかり。島田が苦しい時の攻撃パターンの少なさ。これも以前からある草津の課題です。昨季は島田裕介ではなく山口貴之でした。頼れる司令塔に頼り切らない攻撃こそが、また司令塔たる選手の負担やマークを軽減し、彼のプレーを生かすはずなのですけど。
草津の得点機は島田からスタートするため、彼に多くのパスが集まります。では彼は誰にパスを出すのでしょうか。前期だけのデータでPDF形式ですがJ公式でJ-Optaが読めます。これによるとほとんどが高田と吉本、佐田へのパスです。高田や吉本のDFライン裏をつく動き、サイドを駆け上がる佐田から生まれるサイドからの崩し。この3選手へ島田以外の選手からも精度の高いパスを送る必要がありますし、佐田の逆サイドに展開する選手たちにも佐田同様に攻守に渡る奮起が求められます。*2
http://www.jsgoal.jp/news/00039000/00039606.html

望月一仁監督(愛媛):
Q:大差がつく内容ではなかったという話ですが、それでも大差がついた理由は?
「守備のところのプレスがハマって、カウンターで点を取れたことが大きかった。向こうはラフに蹴ってくる場合と、ボランチからつないでくる場合があったので、蹴ってきたときはセカンドボールを、つないでくるときはプレスを仕掛けて前から行こうとした」

望月監督が云われるとおり、対戦相手は草津の攻撃パターンにアジャストしてくるわけですから。
ともあれ前半はスコアレスで乗り切れば、中2日で遠征してきた愛媛には疲れが出るはず。後半に修正して臨めば草津の流れも作れるはず。自分はそう思って応援していましたが、前半の終盤ついに先制を許してしました。ここからはJ's GOALの伊藤寿学さんのレポートより。
http://www.jsgoal.jp/news/00039000/00039637.html

愛媛の最初の一撃は、前半も残すところわずかの44分。愛媛は、中盤で島田から奪ったボールを素早く左サイドの赤井へ展開。赤井が上げたクロスをGK高木が弾き出すが、そのボールは中盤を駆け上がってきた菅沼の足元へ。菅沼が落ち着いて振り抜いたボールは鮮やかにゴールネットを揺らす。

愛媛の攻守に人数をかけた運動量に支えられたサッカー、その第2波の攻撃によって失点しました。痛い時間帯の失点で後半は追いかける形になってしまいました。こうなると愛媛は疲れがあっても、こういうチームのアウェイ勝ちパターン、「先制して前がかりの相手にカウンターで応酬する」の流れに持ち込めます。草津にとっては失点せずに同点に追いつくことが求められていました。まあ、結果はご存知のとおりなんですけど。

(前略)サポーターの期待も虚しく、後半開始直後の46分、愛媛に追加点が生まれる。中盤をドリブルで駆け上がった菅沼が、プレッシャーが緩いと見るや、バイタルエリアに侵入。左足から放たれた鋭いシュートは、GK高木の左をすり抜けてゴールへと突き刺さる。愛媛側の一角を除いて静まり返るスタジアム。「いい時間に点が入って楽になった」(高萩)。だが、悲劇はこれで終わりではなかった。57分にはCKから南がヘッドで叩き込み3点目。この時点で勝負はほぼ決まった。

2失点目は前線から緩いプレスで対応してしまい、あれよあれよという間にゴールまで繋げられてしまいました。痛恨の一撃でしたが、こういった対応は、やはりこの日が最初ではありません。「誰が寄せるんだ?」という展開はリーグ戦でも天皇杯でもありました。失点シーンは相手にもよりますが、チーム全体の緩い守備がピンチを生んでしまうんですよね。今とられてはいけない事を、相手の狙いを充分に承知していながら、スーパープレーをされたわけでもないのに今とられてしまう。集中していない。集中力は90分つづきませんが、そのONとOFFはしっかり切り替えてもらわないといけません。3点目はCKからですが展開的には同じでとられたら致命的なのに失点。完全に自滅パターンです。
試合の趨勢はほぼ決まりましたが、ようやく草津は攻勢に出ます。愛媛も草津の攻勢を予想していたようですが、まず人数をかけて守るという姿勢がカウンターを鈍くしてしまったようですね。吉本に続き、堺と後藤と攻撃的な選手が3選手が投入されましたが、あまり試合に出ていない選手ゆえか効果的にボールに絡めず、また高田や吉本のほうが良い動きをしていたのも事実で、草津のサブメンバーの一層の奮起を期待したい試合終盤でもありました。
また吉本の2点目のゴール、喜びを抑えてボールを抱えてセンターサークルに走る姿、献身的なプレス、ゴールキックの時間を稼ぐGKへの寄せ、目立ってしまう審判の抗議もなく、サッカーに試合に勝利に集中するその姿勢は、とても素晴らしかったです。この日わずかながらも慰めがあるとすれば吉本や高田、佐田の最後まで続いた「個人の走撃」でしたね。やっぱりボールが集まりますよね。
高田のCKからの1点目と、吉本の日韓W杯ベルギー戦FW鈴木ばりのゴールを上げるも、愛媛もそのつど突き放す2ゴール、カウンターと波状攻撃からのゴールで、2−5で試合は終了しました。
ああ悔しい。どんな大事な試合でも、全身全霊をかけても大量失点で敗北してしまうこともサッカーならばあるでしょう。それは悔しさとは別の無念です。この日スタジアムを覆ったのは大ブーイングではなく、悔しさと失望と落胆からくる沈黙でした。自分も拍手もブーイングもする気になれなかったですね。個々の選手の局面の奮闘以外、チームとしてまるで評価できない内容。シーズン終盤の大事な一戦でありながら弁解の余地のない、ふがいない試合。第4クールにおける愛媛のチーム力アップと成熟に比べて、草津のサッカーの未完成ぶりと成長の鈍さを露呈してしまいました。9月1日に全部やってある夏休みの宿題と、半分も終わっていない宿題を見た感じでしょうか。自分、先生やったことないですけど。
愛媛や他のチームと同様に、草津にも同じだけの時間が用意されていたはずです。J1からのレンタル選手が5名入っているとはいえ、草津と愛媛の選手の能力に圧倒的な差は見出せません。練習環境についても、いつでしたか望月監督のコメントで「今週は全面のピッチを借りられなくて、対策について思うような練習ができなかった」という主旨の言葉が強く印象に残っています。望月監督も愛媛FCも恵まれてはいないのです。それでもああいう試合が、チームが出来る。この日の差を覚えておくことが来季につながると思います。その来季はまた4試合戦い、みっともない試合をしないように自分も応援していくとして、今季はあと残り6試合、計算上でならまだ8位まで狙えるそうです。

草津の前半終了間際の失点、開始直後の失点、勝負所での失点。こんなシーンは今日のゲームに限ったことではなく、今シーズン何度も見てきた。今季の戦いがそのまま出ただけだ。もう言い訳はできない。今ゲームの結果は、これまでの試合が積み重なって導かれたものだということを重く受け止める必要がある。

J昇格2年目、決して恵まれているとはいえない環境、選手層の薄さ……草津はこれらを「免罪符」にして、厳しい戦いに目を背けていたのではないか。他クラブは精神的にも逼迫した中で一進一退の攻防を繰り広げている。草津はこれまで本当の意味で追い詰められたことがあっただろうか。負けても、どこかで仕方がないと思っていなかっただろうか。「真剣勝負」をしてこなかったツケが、回ってきたような気がしてならない。この日のような「真剣勝負」をしてこそ、チームは強くなれる。

延々と書いても、伊藤さんとほぼ同じ結論に至ってしまったんですが、ここで伊藤さんの表現をお借りすれば「真剣勝負の気持ちで臨め」「言い訳しているうちは強くならない」んですよね。この試合で大きく顕在化した問題は、今季も来季以降にも、もっと高い位置の順位争いをしていくうえで、どれも取り組まねばならない課題であり、越えねばならない壁です。草津がこれから強くなるために。

秋葉忠宏選手(草津):
「この結果を真摯に受け止めなければいけない。これが現状の力です。すべてをリセットして、トレーニングから強い気持ちで取り組まなければいけない。ホームでこういう試合をしたら、サポーターが来なくなってしまう」
島田裕介選手(草津):
「2点目、3点目は防げた得点だった。どこか集中力が欠けてしまっていた。1点を追いついてからの4失点目が痛かった。もう一度、最初の気持ちを思い出して、がんばらなければいけない」
鳥居塚伸人選手(草津):
「気持ち的に甘いところがあって、試合のポイントでやられてしまった。チームとして日ごろの練習からもっと厳しくやっていかないとダメ。この大敗で気付かなければいけない」

こういうコメントを出してくれる3選手は変わらず頼もしいのですが、チーム全体が変われるのか。変わる気があるのか。FMぐんまの笹川さんのレポートでは、今週選手だけのミーティングもあるようです。どんな戦いを見せてくれるのか。イキナリうまくならないでしょう。強くもならないでしょう。でも失敗してもまたチャレンジして走り続ける選手に激励の声援をしながら、次節のホーム札幌戦で戦いを見届けたいと思います。頼むよ、ホント。

*1:J's GOALの伊藤さんのプレビューも柏戦の内容から、「後輩」愛媛FCへの甘い認識を憂慮するように書かれていますが、今思えば、このプレビューはチーム内の雰囲気などを知る伊藤さんが、チームにも、そしてサポにも鳴らしていた警報だったと思えます。

*2:4バックだと佐田の逆は寺田が務めることが多くなりますが、寺田はJFL時代よりも昨季よりも攻守ともに上達し、かつ懸命に走っていると思います。失礼な言い方かもしれませんが、今年はよりプロのJリーガーのツラがまえになったなあとも感じています。もう一息で今の壁を破り、活躍できると思っています。また寺田や佐田を脅かす控え選手の奮起も必要なんですが。