Jリーグ理事会、プロA契約選手の最低年俸を480万円で承認。

関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041012#1097543331http://d.hatena.ne.jp/SH77/20070222#1172125025に。
スポナビ経由で共同通信3月20日付より。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20070320-00000054-kyodo_sp-spo.html

●最低年俸480万円を承認 サッカーのプロA契約選手
Jリーグは20日の理事会で、契約ランク最上位のプロA契約選手の最低基本報酬を年間480万円とすることを承認した。来季の契約から導入する。
現行の契約制度は選手の年俸高騰によるクラブの経営悪化を防ぐために1999年から導入された。プロ契約にはA、B、Cの3ランクがあり、いずれも最低額に関しては規定がない。

導入検討自体は既報でしたが、J理事会にて正式に承認され来季より導入されることになりました。J創設期の人気バブルに伴う人件費高騰を抑制するための現行制度でしたが、J1クラブがA契約15名以上、J2クラブが5名以上に年俸480万円は支払えるくらいの状況になったことは喜ばしいことだと思います。

1部(J1)クラブはプロA契約選手を15人以上、2部(J2)クラブは同5人以上保有しなければならない。Jリーグによると、昨季はプロA契約で基本報酬が480万円未満の選手がJ1で4人、J2で30人いた。
(後略)

しかし、記事にあるとおり最低年俸に及ばないA契約選手たち(J2だと30人も)が、制度変更の煽りで年俸高騰を理由に解雇されたり、クラブがA契約選手を規定ギリギリに抑えて最低基準のないB・C級契約選手で頭数を揃えたり、また逆にA契約選手を確保するためにB・C契約選手を大幅に削ったりするかもしれません。
大きな視野では、歓迎すべき制度変更だと思いますが、頑張って出場時間を増やしてA契約基準を満たしたのに「A契約条件を満たしてしまった君に払う金がない。来季も(最低年俸基準のない)B契約か、いやなら解雇だ」となって結局年俸が上がらなかったり、年俸高騰を理由に次の移籍先が狭まってしまったりする選手が増えるようでは、なんの意味もありません。B、C級契約選手にも最低年俸制度の導入をJ理事会には検討していただきたいと思います。またB、C契約選手に制度を導入しても各クラブの経営がビクともしないJリーグになってもらいたいですね。